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地球の中心に硬い核があると判明

【大紀元日本5月8日】長い間に科学者達は地球の内部に一つ地核があると推測していたが、人類のボーリング技術はまだ限界があるから、この推測を証明することが非常に困難なことである。故に地核の物質状態が気体か、液体か、或は固体かについて、専門家の意見はまた別れている。最近、米国のカリフォルニア大学の華人科学者、曹愛民氏(Aimin Caoからの音訳)をはじめとする国際科学研究グループは、米国の「サイエンス(science)」という雑誌で論文を発表し、地球の中心部に一つ硬い固体の核があることを証明できる有力な証拠を見つけたと披露した。

ドイツ放送局の報道によると、現在人類のボーリング技術には限界があるため、地球の深部、厚さ2,500kmのマントルの下にある直径約5,000kmの地核を研究する場合、地震波を利用するかない。科学者達は地核の物質状態を研究する際、地震波のPKJKP位相(PKJKP Phases)を注目している。

PKJKP位相とは、地震波が地核を通る時に変化が生じる部分である。この部分の波形は液体の地核の外核を通る時にP波(縦波)の波形を示しているが、地核の内核に入ると、S波(横波)に変り、内核を通って再び外核に入ると、まだP波に戻る。S波は液体の中で伝導できない。

地震研究家たちは地震波の波形変化から、地表の下、さほど深くないところに柔らかく流動性がある地層(アセノスフェア)の存在を判明した。更に1936年にデンマークの地震学者レーマン女史は、地核の外核が液体で、内核が固体であることを推定した。しかし、今までこの推定された理論を証明する十分な証拠は得られなかった。

最近、米国カリフォルニア大学の華人学者、曹愛民氏をはじめとする国際研究グループは、ドイツのGraetenberg-Array地震観測所で記録された地震波のデータを総合分析した結果と、固体の地核があると仮定して行った理論予測値と照合した結果、両者が驚くほど似ていることが判明した。これは地球に硬い固体の核があると証明できる有力な証拠であると考えられている。

Graetenberg-Arrayはドイツ南部、ニュルンベルク近くにある地震観測網の一つ観測所である。どうしてドイツ南部の観測データを選んだかと言えば、この国際研究グループは、ドイツ南部の観測データが地核を通した地震波を記録したものであるからと指摘している。

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