私は毎日日記をつけるタイプではありませんが、この10年間で、おそらく400〜500回ほど個人的な記録を書いてきました。紙の日記帳の魅力に惹かれる人も多いのですが、私はアップルの「メモ」アプリを使っています。手軽ですし、簡単にできる習慣のほうが続けやすいからです。
最近、自分に問いかけたことがあります。日記をつけ続ける価値はあるのかどうか、そして、これからの10年間、これほどたくさん書き続けることが出来るのだろうか?
正直なところ、これからも続けるだろうと、ほぼ確信しています。私は、気持ちや考えを整理する必要があるときにだけ書いていますが、物事をじっくり考えるうえで、これ以上に良い方法はまだ見つかっていません。ですから、この習慣は今後も長く続けていくと思います。
日記を楽しんでいる理由は、ほかにもあります。書いた直後に得られるだけでなく、後に役立つ記録として残ることもあるからです。
個人の日記をつけるべき7つの理由
皆さんにも日記を趣味として試してみようと思っていただければと願い、私が定期的に日記をつけることで得られた利点を挙げてみました。
1. 頭の中がすぐにすっきりします
私の経験では、頭の中にたまった雑多な考えをすべて書き出すことほど、頭をすっきりさせてくれるものはありません。後で読み返す必要さえありません。必要になったらそこに書いてあると分かっているだけで、心が安らぎます。
2. 問題を解決する助けになります
何をすればよいのか、どう進めばよいのか分からないとき、日記は選択肢を安心して検討できる場所になります。頭の中で考えるだけでは、堂々巡りの思考に陥りがちですが、書くことで、よりゆっくりと筋道を立てて考えられます。私の場合、問題を詳しく書き出すだけで、行き詰まりから抜け出せることがよくあります。
3. 不安な考えや、同じことを繰り返し考える状態を和らげます
頭の中にある考えは、ときに実際以上に大きく、恐ろしく感じられることがあります。これは、一度に頭の中にとどめておける情報量に限りがあり、その限界に達したり近づいたりすると、圧倒されやすくなるからだと思います。何がうまくいっていないのかを書き出すと、頭の中だけで考えていたときよりも、問題が小さく、対処しやすいものに感じられます。
4. 将来の自分のために、人生についての考えや思い出を残せます
人生のさまざまな時期に書いたことを振り返るのは、本当に楽しいものです。例えば、新しい仕事に就いたとき、子どもが増えたとき、人生のさまざまな浮き沈みを経験したときに、自分が何を考えていたのかを知ることができます。過去の自分とのつながりを感じられることは心の支えになりますし、これまで歩んできた人生のそれぞれの章が、どのようにつながっているのかを理解する助けにもなります。
5. 気分や習慣の傾向が分かります
AI(人工知能)の登場によって、これまでの日記をすべて残しておいて本当によかったと思うようになりました。最近、私はClaudに過去の日記をすべて読めるようにし、記録に見られる傾向を指摘して、それに基づく助言をするよう頼みました。奇妙に聞こえるかもしれませんが、正直なところ、その回答は、私自身よりも私のことをよく知っている人が書いたように感じられました。
6. 自分自身への理解が深まります
何百回も日記を書くなかで気づいたことの一つは、過去に悩んでいたことの多くが、今も悩んでいることと同じだということです。時がたっても私たちの性格は変わらないのだと思うと、不思議な気がします。これは自分自身への理解が足りないということだと受け取ることもできます。ある意味では、私は自分の問題を克服できなかったのですから。それでも、このことに気づけてよかったと思っていますし、その気づきを今後の成長につなげていくつもりです。
7. 友人や家族のために記録を残せます
自分の日記を誰かに読んでほしいと思う日が来るのか、私にも本当のところは分かりません。少なくとも、生きている間は、おそらくそう思わないでしょう。それでも、将来の人たちが、私が何を考えていたのかを知り、何を大切にしていたのか、どのような希望や夢を抱き、どのような失敗をしたのかを理解してくれるかもしれないと思うと、不思議な喜びを感じます。私が書きのこしておいた人生の事柄を通し、その人たちが、何か教訓を見いだしてくれるかもしれません。
最後に、もう一つだけ助言をお伝えします。私は昔の日記を数多く読み返し、思っていたほど重要ではないことに気づきました。それは、文章がどれほど洗練されているか、見栄えよく書かれているかは、実際にはそれほど大切ではないということです。私が書き残したなかで、特に役立ち、考えさせられた言葉のいくつかは、さっと書いた短いメモや、ある話題についての箇条書きにすぎませんでした。完璧を求めるあまり、この興味深く、得るものの多い習慣を始める機会を逃さないでください。
(翻訳編集 井田千景)
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