2026年9月2日、ロシアのプーチン大統領がウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムに出席した。(Vyacheslav Prokofyev/POOL/AFP、Getty Images)

【軍事】ロシア軍の戦果は誇張か ウクライナ無人機が製油所・後方網を直撃

ウクライナ戦争の戦況は、ロシアにとって次第に不利になりつつある。前線ではロシア軍の前進速度が鈍く、大きな損害も伴っている。一方、ウクライナは能力を急速に高めている長距離無人機を投入し、ロシアのエネルギー施設や兵站網への攻撃を続けている。この両者の鮮明な対比は、モスクワが覆い隠しきれない深刻な脆弱性に直面していることを示している。

2026年8月28日、ウクライナ軍は長距離無人機「FP-1」を使用し、ロシア・ヤロスラヴリのスラヴネフチYANOS製油所を攻撃した。原油一次蒸留装置「AVT-3」が損傷し、同製油所の精製能力の約40%が失われたとされる。同製油所の年間原油処理能力は約1500万トンで、ロシア最大級の製油所の一つである。8月には、ロシア国内の製油所が計18回の攻撃を受けたという。

2026年7月には、ペルミにあるルクオイル・ペルミ製油所がウクライナ軍の攻撃を受け、精製能力の86%に相当する設備が損傷し、操業停止に追い込まれたとされる。続いて、ロシアで4番目の規模を持つルクオイル・ニジニ・ノヴゴロド製油所も、FP-1による攻撃で大きな被害を受けたとされる。

▶ 続きを読む
関連記事
ゼレンスキー大統領は、無人機攻撃の拡大でロシア領空の安全性が急速に低下しているとして、主要空港に就航する航空会社や保険会社に警告した。民間機を標的にする意図はないと強調した
ロシアによるキーウなどへの攻撃で、北朝鮮製ミサイル使用の疑いが浮上した。ゼレンスキー氏は北朝鮮が3万~5万人を追加派遣する可能性を警告し、軍事協力の深化に懸念を示した。
ウクライナ軍のドローン主導戦術が、ロシアの大規模装甲攻勢を撃退。低コスト兵器が高価な戦車を無力化し、戦場の構造と戦術を根本から変えつつある
ウクライナは長距離ドローンでロシア内陸の物流・エネルギー網を攻撃。港湾停止や保険料上昇を招き、戦時経済と市民生活に波及する新局面に入った