神韻福岡公演3日目 4回のカーテンコール 観客「失われた中国の美しさ感じた」
神韻新紀元芸術団の公演が7日午後、福岡県の福岡市民ホールで行われた。神韻公演が表現する中国伝統文化の精華は各界で活躍する多くの識者の目を惹きつけた。全ての演目が終わった後も観客の拍手が鳴り止まず、神韻のアーティストたちは4回のカーテンコールに笑顔で応えた。本記事では福岡公演3日目に観客が感じた興奮や感嘆を伝える。
「音楽と舞踊、そして背景の映像美が実に見事に融合しており、その一体感に深く感動」
福岡市で青果販売を営んでいる植木宏徳さんは感想を聞かれ、こう答えた。
植木宏徳さんは「男性の踊りは本当にすごく躍動的、女性の踊りは細やかで、きれいな円の動きにも線が見えるような感じを受けた」と述べた。同伴で観劇した植木夫人も男性ダンサーの「ダイナミックな動きの中に静かなものを感じて目を奪われた」と語る。
また舞踊と音楽と背景幕が一体となって様々な情景を表現する神韻のパフォーマンスに植木さんは「普通の映画だと編集があるが、編集なんてことは舞台では全くできない。本当にすごい。びっくりするぐらいすごい」
「二胡の音色もすごく響いて美しい。バチの音や銅鑼(ドラ)がちょうどいいタイミングで鳴り、それがすごく耳触りが良く、音楽を聴いているというより、その中にそのまま溶け込んでいるような感じがした」と感嘆した。
植木夫人も「細やかな音が踊りと一体化して、何とも言えない、深いところから来ているような心地よさを感じた」と答えた。
またソプラノ歌手の歌唱にも植木さんは「歌手の非常に透き通った声と、伴奏のピアノも素晴らしく、気持ちよく聴いた」と述べ、背景映像に和訳された歌詞が日本語で記されており、その意味に「なるほど」と感じさせられたと語った。夫人も胸に刺さるような感覚と同時に涙腺が緩んだと振り返った。
植木さんは「孫悟空の物語は幼少期から親しんできたものだが、舞台で観ると改めて新鮮に楽しめた。命の尊さや、人が果たすべき役割・使命について深く考えさせられる部分もあった」と語った。
「初めてだったが、 やっぱり『美しい』という印象が一番」
記者から感想を問われ、医師の宗田信也さんはそう語った。
神韻の舞台から「現代の中国とは違う、かつての清朝の頃からの美しさや、本来の中国文明が正しく表現されていると感じた」と語った。
神韻芸術団は、100年前に中国共産党が結成される以前の、中国の伝統文化を復興することを目指している。
中国の伝統文化は1966年に始まった「文化大革命」によって徹底的に破壊された。当時、中国全土でお寺や仏像、お城、お墓が破壊され、書画や古い本などは焼かれ、学者や教師、僧侶は「悪い人間」として吊るし上げられ、殴打され、その中で殺害された人間も膨大な数に及んだと言われている。
神韻芸術団が舞踊、音楽、デジタル背景幕で表現しているのは、まさに今の中国では見ることのできない失われた光景だ。
宗田さんは現在の政治的情勢に違和感を感じるとしながら「争いのない世界の方が良い。 私にとっては、やはり昔の中国が良い」と述べ「ご先祖様や、それを支えてくれている仏様、神様に手を合わせるという心は、やはり大事だと感じる」と述べた。
最後に宗田さんは「自分の中がすっきりとしたというか、まるで綺麗に洗われたような、そんな心地よさを感じる」と述べた。