2026年3月5日、中共全人代に出席する軍代表が北京の人民大会堂に到着した(Lintao Zhang/Getty Images)

【独自】中共軍で遡及調査 12年前まで 前例のない動揺広がる

中国共産党(中共)制服組トップの張又俠の失脚がもたらした余波は、中共軍隊の構造を変えつつある。

上層部では、「素人が専門家を指揮する」という、軍事の鉄則に反する現象が起きている。さらに内部情報によれば、粛清はすでに数百人の中堅・上層部の将官にまで及び、部隊の専門的な戦力を大きく損なっているという。実戦経験を持つ将官らを相次いで排除し、その代わりに政治的忠誠心の審査を優先している現状は、中共軍の路線に重大な転換が起きていることを示している。つまり、作戦の専門性が政治統制の論理に押しやられつつある。

1月24日、当局は中央軍事委員会副主席の張又俠と委員の劉振立を調査すると発表した。張又俠と劉振立の失脚前に、もう1人の副主席である何衛東も長期間にわたり消息を絶っている。中央軍事委員会の中枢は短期間のうちに空白に近い状態となっているため、人民解放軍の指揮系統の断絶や体制転換に対する強い疑念が広がる。

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