2026年3月11日、イランによるミサイル攻撃中、イスラエル中部の沿岸都市ネタニヤ上空をロケット弾の尾炎が横切る様子(Jack Guez/AFP via Getty Images)

米英基地に弾道ミサイルが発射 イランの説明が虚偽だったことが露呈

イランは20日、インド洋に位置する米英共同軍事基地「ディエゴガルシア」に向けて弾道ミサイルを発射した。射程はおよそ4千キロメートルだ。ミサイルは目標に命中しなかったものの、イランのミサイル脅威の範囲が欧州にまで拡大している可能性を外部に認識させる結果となった。イスラエルは、イランがミサイル射程について従来から虚偽の説明を行っていたことが今回の発射で明らかになったとの見解を示している。

イスラエル陸軍のエヤル・ザミール司令官は21日、イランが前日にディエゴガルシア島の米国目標に対し射程4千キロメートルの二段式大陸間弾道ミサイル1発を発射したと述べた。ザミール司令官は、これらのミサイルはイスラエル攻撃用に設計されたものではなく、欧州各国の首都を射程に収める能力を有すると指摘し、ベルリン、パリ、ローマがいずれも直接的な脅威の範囲内にあると警告した。

「我々は世界史とユダヤ民族の歴史から、脅威を否認し宥和政策をとっても脅威は消えないと学んでいる。それはかえって弱さをさらけ出し、過激主義政権を増長させるだけである」とザミール司令官は述べ、欧州各国に対しイランの脅威を直視するよう求めた。

▶ 続きを読む
関連記事
ロイター通信は3人の情報筋の話として、イランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ氏が2月28日、テヘラン中心部の最高指導者公邸で攻撃を受け、顔面に損傷を負い、片脚または両脚に重傷を負ったと伝えた。同氏は現在も療養中だという。
イラン停戦交渉が迫る中、革命防衛隊のアフマド・ワヒディ総司令官が交渉に強硬介入し、交渉人選・議題・交渉代表をめぐって、イランのカリバフ国会議長、アラグチ外相と激しく対立している事がわかった。
イランメディア「イラン・インターナショナル」は独自で、革命防衛隊のワヒディ司令官が協議への関与を強め、代表団の人選や議題をめぐって、代表団長であるガリバフ国会議長、アラグチ外相と激しく対立していると報じた
米イランの戦闘終結に向けた協議を控え、トランプ大統領は強い警告を発した。米軍はすでに再び攻撃できる態勢を整えており、協議が決裂すれば直ちに対イラン攻撃を再開するという
ヴァンス米副大統領がイランとの和平交渉のため、パキスタンへ出発した。トランプ大統領の指針を背負い、誠実な対話を求めつつも「欺瞞には屈しない」と強い牽制を投げかける。緊迫する中東情勢の転換点となるか注目される