2024年3月8日、北京の人民大会堂で開かれた全国人民代表大会第2回全体会議に到着する中共軍代表団(Kevin Frayer/Getty Images)

習近平の軍隊大粛清が作戦能力に影響 米シンクタンク

米ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、中国共産党(中共)の党首である習近平が軍に対して行っている大規模な粛清が、中共軍の作戦能力に疑念を抱かせる要因になっていると発表した。習が軍に対して不信感を抱いていることは、台湾や米国による中共軍の侵攻抑止において、間違いなく朗報であるという。

CSISが2月24日に発表した最新レポートによると、2022年以降、中共軍では36名の「上将(大将に相当)」および「中将」が正式に粛清され、さらに65名の将校が行方不明、あるいは粛清された可能性がある。複数回にわたる粛清が行われた役職を含めると、中共軍の176の上級指導ポストのうち、52%がその影響を受けたことになる。

報告書は、これほど前例のない規模で粛清が行われたことで、中国軍が複雑な作戦を遂行する能力(戦備態勢)を維持できているのか、大きな疑問符がついていると指摘している。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党の重鎮、張又俠と劉振立の罪状が「政治問題」から「官職売買」へ変遷。軍内での権力闘争を汚職事件として処理し、刑事手続きを容易にする当局の狙いを、軍内部の情報筋や専門家の分析に基づき詳報する
軍関係者に近い人物によると、中共当局が張又俠と劉振立を「官職売買」の疑いで処罰する方向で準備を進めている
中共軍ナンバー2の張又俠をめぐる生存・死亡説や拘束説など、錯綜する内部情報をまとめた。習近平政権下での激しい権力闘争と、軍上層部で続く異例の事態。情報戦の裏で蠢く各派閥の思惑と、最新の動向を詳報
軍副主席・張又侠の拘束説が流れる中、習近平の姉・斉橋橋ら家族にも「外出禁止令」が出たとの衝撃情報が浮上