健全な財務状態を築くには、時間と実践が必要です。(Shutterstock)

年代別に身につけるべき正しい資産管理習慣

健全な財務や資産形成は、日々の習慣によって左右されます。宝くじに当たったり、多額の遺産を相続したりしない限り、正しい資産管理習慣とは、日々の小さな判断を積み重ねた結果といえます。

正しい習慣を一度にすべて身につけようとするのは容易ではありません。まず、学びには時間がかかりますし、同じ戦略でも年代によって効果は異なります。最も現実的で効果的なのは、年齢に応じて、その時期に合った資産管理習慣を段階的に身につけていくことです。

人生には、それぞれの年代に応じて身につけるべき習慣があります。

 

結論:早ければ早いほどよい

多くの場合、正しい資産管理習慣を早く身につけるほど有利です。若いうちから習慣を確立できれば、大きな恩恵を受けることができます。その理由は三つあります。

  • 習慣の定着:若いうちは新しいことを学びやすく、良い習慣も身につきやすい時期です。早い段階で健全な資産管理習慣を確立できれば、その後も安定して続けやすくなります。

     
  • 失敗の修正:習慣が正しくても、実行の過程で誤りを犯せば、財務状況が不安定になる可能性はあります。しかし若いうちに気づけば、立て直す時間的余裕があり、教訓を生かして同じ過ちを繰り返さずに済みます。

     
  • 複利の力:複利とは、得た利息がさらに利息を生み、資産が時間とともに増えていく仕組みです。投資を早く始めるほど、長期にわたり複利の恩恵を受けやすくなります。また、負債についても同様に複利が働くため、早期に対処することで不利な状況を防ぐことにつながります。
大学進学であれ早期就職であれ、子どもたちは賢くお金を管理する方法を学ぶ必要があります。(Shutterstock)

 

10代のうちに

10代は責任が比較的少なく、大きな収入を得る機会も限られています。そのため過度に資産管理を意識する必要はありませんが、次の三点を意識しておきましょう。

  • 貯蓄する。貯蓄は、できるだけ早く身につけたい習慣の一つです。稼いだお金をすべて使ってしまうのではなく、収入の一部を必ず貯める習慣は、生涯にわたって・役立ちます。

     
  • 支出を記録する。この時期は、支出管理の基礎を学ぶ絶好の機会です。衝動的に使うのではなく、カテゴリー別に支出を記録し、収入と比較してみましょう。これは一生使える予算管理能力の土台になります。

     
  • 口座やカードの開設と利用。10代ではクレジットカードが必須とは限りませんが、信用履歴を築く第一歩になります。普通預金口座や当座口座、クレジットカード口座を開設する場合は、責任をもって管理することが重要です。

     

20代で身につけたいこと

20代は学校を卒業し、社会人としてのキャリアをスタートさせる時期です。次の習慣が重要になります。

  • 信用スコアの確認。日本でも信用情報の確認が可能になってきました。定期的にチェックし、内容を理解することは、大きな財務判断を行ううえで不可欠です。

     
  • 確定拠出型年金などの活用。勤務先で確定拠出型年金制度などがある場合は、積極的に活用しましょう。将来のための重要な資産形成手段です。

     
  • 奨学金の管理。大学卒業時に奨学金(貸与型)を抱えている場合は、放置せず、長期的で現実的な返済計画を立てましょう。

     
  • クレジットカード残高を抑える。日常的に使うカードは1~2枚で十分です。常に返済可能な範囲で利用し、残高を膨らませない習慣が大切です。

     
  • 収入と支出のバランスを取る。支出を収入以内に抑えることが、貯蓄や投資の土台になります。固定費を定期的に見直しましょう。

     
  • 短期・長期目標を設定する。住宅購入の頭金や年間投資額など、具体的な目標を設定し、計画的に取り組む習慣を身につけましょう。
(シャッターストック)

30代で取り組むべきこと

30代になるとキャリアの基盤が固まり、次のような行動が重要になります。

  • 十分な予備資金の確保。失業や災害に備え、数か月分の生活費をカバーできる資金を確保することが理想です。

     
  • 退職後の計画を立てる。退職時期や生活資金の準備について、具体的に考え始めましょう。

     
  • 信用の活用。これまで築いた信用を、無理のない範囲で住宅購入や事業資金の調達などに活用することも検討できます。

     
  • 保険の重要性を理解する。医療保険、住宅保険、自動車保険など、重要な資産や生活を守るために適切な保険を選びましょう。

     
  • 賃貸か購入かの判断。地域やライフスタイルに応じて、賃貸と購入のメリットを比較し、慎重に判断することが大切です。

     
  • 結婚と子育ての準備。結婚や出産を考える場合は、教育費や生活費の増加を見据えた計画を立てましょう。

     
  • 子どもの将来資金の準備。教育資金のために定期的な積立を行うなど、早めに準備を始めることが望ましいです。

     
  • 投資を固定支出として扱う。投資や退職資金の積立は、毎月の必須支出として位置づけ、継続することが重要です。
(Shutterstock)

40代で意識すべきポイント

40代では多くの習慣が定着していますが、次の点に注意が必要です。

  • ポートフォリオのリバランス。資産配分を定期的に見直し、リスク管理を調整しましょう。

     
  • 離婚への備え。どれほど円満であっても可能性はゼロではありません。万一に備えた財務上の準備も考えておく必要があります。

     
  • 資産の適切な管理。不動産や投資資産を適切に管理し、税務や売却時期にも配慮しましょう。

     
  • 適度な贅沢を楽しむ。将来のためだけでなく、現在の生活も大切にしましょう。健全な楽しみと浪費の違いを意識することが重要です。
(Shutterstock)

40代以降

この段階では、これまでの習慣を維持しつつ、退職準備を中心に据えていきます。50歳頃には、安定した将来に向けた基盤が整っていることが理想です。

過去の財務判断を過度に後悔する必要はありません。時間をかけて資産管理習慣を学び、身につけてきた自分の努力を大切にしましょう。

この記事は著者の見解と意見のみを表したものであり、一般的な情報提供のみを目的としています。いかなる推奨や勧誘も構成するものではありません。大紀元は、投資、税務、法律、ファイナンシャルプランニング、不動産プランニング、その他の個人的な金融に関するアドバイスを提供するものではありません。大紀元は、記事の内容の正確性や最新性を保証するものではありません。

(翻訳編集 正道勇)

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