中国の新たなサイバー犯罪法草案 警察権限と検閲を拡大へ
中国共産党公安部は「サイバー犯罪予防法」草案を公表した。インターネットへのアクセスに対する国家管理を大幅に強化し、海外の情報源を遮断し、中国国外にまで執行権限を拡大する内容を盛り込んだことで、強い反発を招いている。
法律学者や人権派弁護士らは、この提案はオンライン上の自由を脅かすだけでなく、中国の統治体制における権力構造の変化を露呈していると指摘する。すなわち、従来のサイバースペース規制当局に代わり、警察がインターネット統制の中心に据えられるという変化である。
1月31日に意見公募のため公表された同草案は、個人や組織が他者による海外の遮断サイトや情報へのアクセスを支援する技術的支援、例えばVPN(仮想私設網)の提供を禁止する内容を含む。また、オンラインサービスに対して厳格な実名登録を義務付け、利用者に対し仮想的な位置変更ツールの使用を報告させ、当局が不適切と見なすコンテンツの拡散に対して処罰を科す権限を認めている。
関連記事
2014年の香港雨傘運動をめぐり、中共軍が軍事介入を検討していたことが機密文書から明らかになった。広州軍区幹部は「命令を受ければ直ちに行動」と発言していた
中共による出国規制が、さらに広がっているとの情報が出ている。対象はAIや半導体など重要分野の人材に加え、金融関係者、公職者、企業・事業体の管理職の親族にまで及んでいる
中国の不動産富豪、潘石屹氏が私的な会食で、任志強の拘束や習近平を批判する書簡について語る動画が流出した。書簡は11人に送られ、その後複数人が拘束されたという
中間選挙直前の米中首脳会談は選挙目当ての演出なのか。習近平が抱える国内事情と短期の貿易休戦を読み解き、トランプが「強い立場」から自国の労働者と経済の利益を優先して仕掛けた交渉戦略の意図と背景を論評する
中国当局は半導体やAIなどの先端技術に巨額を投じる一方、家計消費は低迷し、若者の就職も厳しさを増す。投資と借り入れに頼る成長の限界を分析する