日本の高市早苗首相(中央、自由民主党総裁)が、鈴木俊一幹事長(左)および古屋圭司選挙対策委員長と並び、衆議院議員総選挙が行われた2026年2月8日、東京の自民党本部にて当選者の名前に赤いバラの飾りを付ける様子(Photo by Kim Kyung-Hoon / POOL / AFP via Getty Images)

自民・維新で310議席超 3分の2超える絶対安定多数で圧勝 「手取り増」と安保強化へ

今回の衆議院選挙において、自民党と日本維新の会が合計で310議席を確保し、全議席の3分の2以上を占める圧勝となった。これにより、高市政権は衆議院において参議院の判断を覆すことが可能な「3分の2」という圧倒的な数を握り、掲げてきた「責任ある積極財政」や安全保障体制の抜本的強化といった公約の実現に向けて大きく舵を切ることになる。

政権が掲げる政策の柱は、国民の所得向上に直結する大胆な経済対策と、国家の根幹に関わる安全保障・憲法改正である。

経済政策では、「強い経済」による税収増を背景に、現役世代の「手取りを増やす」具体策が前面に打ち出されている。公約の目玉として、基礎控除等の見直しにより所得税が生じるいわゆる「年収の壁」を178万円まで引き上げるほか、ガソリン税・軽油引取税の暫定税率廃止を明記した。さらに、物価高対策として飲食料品の消費税を2年間に限り対象外とすることも検討課題に挙げている。財政運営においては、従来の単年度主義と決別し、複数年度にわたる機動的な財政出動を可能にする「投資のための新たな予算枠」を設定し、成長分野への投資を加速させる方針だ。

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