2018年3月11日、北京の人民大会堂に隣接する場所で行われた中国の公式立法機関、全国人民代表大会の全体会議の後、天安門広場で準軍事警察官が警備に当たっている(Greg Baker/AFP via Getty Images)

習近平対張又俠 中国の最新の権力闘争に真の勝者はいない

解説

中国国防省は1月24日、政治局委員で中央軍事委員会(CMC)副主席の張又俠、およびCMC委員兼統合参謀部参謀長の劉振立が「重大な規律・法律違反」で調査を受けていると発表した。

これは、2026年に入ってから中国共産党(CCP)における最大の政治的爆弾である。これにより、共産党のトップである習近平と、かつての側近であり軍内第2位の地位にあった張又俠との間での凄惨な権力闘争の噂が裏付けられた。そして、張が敗北したことが明白となった。

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2026年、中国共産党軍で進行する苛烈な大粛清を分析。習近平が自ら抜擢した将官さえ次々と葬り去る異常事態は、軍の指揮系統を麻痺させている。独裁者が求める「絶対的な安全」が国家最大の危機を招く
中国の全人代常務委員会で軍将領9人が一斉に罷免された。これは習近平が進める軍浄化の加速と「軍改革」の綻びを示唆している。一方で有力者の張又侠らは免れており、軍内部で激しい権力闘争が続く
米ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、習近平が軍に対して行っている大規模な粛清が、中共軍の作戦能力に疑念を抱かせる要因になっていると発表した
中国共産党の重鎮、張又俠と劉振立の罪状が「政治問題」から「官職売買」へ変遷。軍内での権力闘争を汚職事件として処理し、刑事手続きを容易にする当局の狙いを、軍内部の情報筋や専門家の分析に基づき詳報する
軍関係者に近い人物によると、中共当局が張又俠と劉振立を「官職売買」の疑いで処罰する方向で準備を進めている