2025年3月5日、北京の人民大会堂で開かれた中国の形式的立法機関である全国人民代表大会の開会式で警備に当たる警備員(Wang Zhao/AFP/Getty Images)

中国の反腐敗運動 退職官僚にも照準

関係者によると、中国共産党(CCP)は過去の案件を掘り起こし、退職者を再び政治的な監視下に置くことで、反腐敗キャンペーンを拡大しているという。

 

北京市による最新の反腐敗キャンペーンは、現職官僚だけに焦点を当てるものではなくなっている。中国共産党(中共)の規律監督制度に詳しい複数の関係者によれば、この運動は過去に深く踏み込み、退職した幹部の再調査、長く決着済みとされてきた案件の再開、歴史的な検証を政治的統制の手段として用いる方向へと広がっている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国恒大集団の創業者、許家印被告に違法な資金調達や業務上横領など8罪で無期懲役判決。全財産没収と不法所得の追徴も命じられ、恒大2社には計158億2000万元の罰金が科された
江沢民の生誕100年の記念式典で、習近平は異例の調子で称賛した。だが、官界の腐敗、反日教育、法輪功への残酷な迫害、臓器収奪など、江沢民が残した禍根は、今も消えていない。生誕100年の節目を機に、江沢民政治の実像をたどる。
中国共産党の習近平がこのところ、元総書記の江沢民を異例ともいえる形で称賛している。専門家は、その背景には、共産党大会の次回開催を前にした習近平の権力維持に向けた思惑があると分析している。
中国の元首相・朱鎔基への献花は管理され、ネット投稿も制限か。当局は、追悼が政府への不満に広がることを恐れている
中共の治安・司法部門で過去の事件をさかのぼる大規模調査が進んでいる。権力と金銭をめぐる癒着や軽い量刑を再調査し、海外移住者には国内の家族を通じて帰国を求める動きも出ている