韓国検察は、国の中核となる半導体技術を中国に不正に流出させた疑いで、サムスン電子の元幹部や技術者ら10人を起訴(宋碧龍/大紀元)

サムスン元幹部ら10人を起訴 中国への半導体技術流出に関与

韓国検察はこのほど、国の中核となる半導体技術を中国に不正に移転した疑いで、サムスン電子の元幹部およびエンジニアを含む10人を正式に起訴した。事件の焦点は中国のメモリーチップメーカー「長鑫存儲科技(CXMT)」に当てており、世界的にメモリーチップ競争が激化する中で、技術機密の流出を国家安全保障上の重大事件として扱っていることを浮き彫りにしている。

検察の調べによると、被告らは2016~23年にかけて、サムスンが世界に先駆けて開発した10ナノメートル級DRAMの製造工程技術を、長期かつ組織的に中国へ不正に漏えいし、韓国の半導体産業および国の技術安全に重大な損害を与えたとしている。

韓国の半導体専門メディア「The Elec」によると、ソウル中央地検の情報技術犯罪捜査部は12月23日、事件の中心人物は、かつてサムスン電子で研究開発の要職を務め、その後、CXMTの開発責任者に就任したA(実名非公表)であると明らかにした。AはCXMTにおいて10ナノ級DRAMの技術開発を全面的に主導し、「産業技術保護法」に違反して国の中核となる技術を海外に流出させた疑いで、勾留されたまま起訴された。

▶ 続きを読む
関連記事
FBIの機密解除文書で、米民主党のスウォルウェル下院議員が中国国家安全部と関係が疑われる女性との肉体関係を認めたとされる。米政界を狙う長期的な情報工作の実態が改めて注目されている
豪コンサル企業を模した偽サイトが、米政府・軍関係者らを標的にした中国情報機関系の勧誘工作に使われた疑いが浮上。FBIは関連する13ドメインを差し押さえた。日本でも類似の接触への警戒が必要だ
中国本土との関係が疑われる攻撃者が、複数のAIエージェントを連携させた自律型攻撃システムで台湾政府機関を標的にした疑い。85機関に侵入し、2500件超の人事情報を取得した可能性がある
カナダ国籍の中国系女性を、NATO欧州連合軍最高司令部は第三国のためにスパイ活動を行った疑いで拘束した。過去の就職申請で確認していた不正行為と、カナダの安全審査制度の問題点を探る
フランス海軍の元ラファール戦闘機パイロットが、中共への機密情報提供の疑いで正式捜査の対象となった。欧米の元戦闘機パイロットを狙う中共軍の人材獲得の実態を追う