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機内で後悔しないために CAが教える搭乗前の身だしなみ

客室乗務員は飛行経験が豊富で、飛行機に乗るときの注意点をよく知っています。でも一般の乗客は、そこまで詳しくないことも多いですよね。そんな中、最近、デンマーク人の客室乗務員がSNSで「搭乗前に気をつけたい9つのこと」を紹介し、話題になっています。その中には、なんと「事前に髪を洗うこと」も含まれていました。これは意外ですよね?

イギリス紙『デイリー・エクスプレス』によると、客室乗務員のシレ・ライデル(Sille Rydell)さんは、「自分のためにも、隣に座る人のためにも、飛行機に乗る前に髪を洗っておくのは大切な行動の一つ」だと語っています。

また、避けたほうがいい服装についても触れ、こう問いかけました。「その服は、機体の揺れや狭い機内トイレ、そして10時間連続で同じ席に座り続ける状況に耐えられますか?」

快適に移動し、マナーも守って気持ちよく旅をするために、ライデルさんが挙げた9つのポイントを参考にしてみましょう。
 

1. 搭乗前にシャワーを浴び、髪も洗う

ライデルさんは「3日前に髪を洗って、今もそれなりにまとまって見えるとしても、それは“洗わなくていい理由”にはならない」といいます。

「髪が汚れていて、お風呂にも入っていない状態って、恥ずかしくない? さっとシャワーを浴びるのが、搭乗前の最高の習慣。隣の人のためにも……そしてあなた自身のためにも」
 

2. ひらひらしたズボンや長いスカートは避ける

ライデルさんによると、服の裾が機内トイレの床に触れるような服装だと、あとで後悔するかもしれません。というのも、機内トイレの床はかなり汚れているからです。
 

3. タイトなパンツやジーンズを着用しない

レギンスやジーンズはおしゃれに見えるかもしれませんが、機内で着るには向かないそうです。

ライデルさんはこう説明します。「機内の気圧の影響で、体はむくみやすくなります。巡航高度では、普段は快適なはずの服でも、全身をぎゅっと締めつけられているように感じることがあるんです」
 

4. 着圧ソックスを履く

ライデルさんによれば、長距離便に乗るなら着圧ソックスを履くべきとのこと。着圧ソックスは脚にほどよい圧をかけて血流を促し、むくみを軽減するほか、血栓(エコノミークラス症候群)の予防、静脈瘤のリスク低下にもつながります。

長時間立ちっぱなし、あるいは座りっぱなしのあとに感じやすい脚のだるさや重さが和らいだ、という人も多いようです。
 

5. 香りの強い香水は控える

良い香りを身につけたい気持ちは誰にでもありますよね。でもライデルさんは、「自分が好きな香りでも、他の人にとってはそうとは限らない」と指摘します。

「香りは機内に残りやすいんです。高度38,000フィート(約11,582m)の上空で、あなたの定番の香りを嗅ぎたい人ばかりではありません。中にはアレルギー反応が出る人もいます」
 

6. 裸足にならない

ライデルさんは「裸足は絶対にやめて」と呼びかけています。特にトイレではNG。床に何があるかわからないので、靴を履かないのは不衛生だといいます。

以前、アメリカの客室乗務員レイシャ・ペレス(Leysha Perez)さんもBusiness Insiderに対し、「トイレの床で見えるものは、必ずしも水とは限りません。踏んでいるのは体液かもしれない」と語っていました。

別の客室乗務員によると、乱気流の際にトイレの床にこぼれた尿が、乗客の靴によって通路に運ばれることがあるそうです。そのため、裸足や靴下のまま通路を歩くと、それを吸ってしまう可能性があり、とても不快だといいます。
 

7. ワイヤー入りブラは避ける

ライデルさんは「機内では何より快適さが大事」とした上で、「ワイヤー入りブラ+加圧された機内での長時間=後悔する可能性大」と説明します。毎回選ぶべきなのは「柔らかくて楽なもの」だそうです。
 

8. アクセサリーやベルトは“身につけすぎ”ない

ジュエリーやベルトは「身につけるより、荷物に入れておくべき」とライデルさん。つけすぎていると、保安検査で止められて追加チェックになることがあります。
 

9. オールインワン(つなぎ)は避ける

ライデルさんは、体にフィットしたオールインワンはクラブなどではおしゃれで魅力的に見えるかもしれないものの、揺れる機内の狭いトイレでは不向きだといいます。代わりに、楽でそれなりにおしゃれなスポーツウェアのような服装を勧めています。

最後に彼女はこうまとめました。「快適さと実用性を優先して、少し準備しておきましょう。そうすれば、飛行中に“やっておいてよかった”と自分に感謝するはずです」

陳俊村