2025年3月16日、西オーストラリア沿岸海域を航行する米海軍の原子力攻撃型潜水艦「ミネソタ」(SSN-783)。AUKUS協定の下で実施された最新の軍事配備である。(Colin Murty-Pool/Getty Images)

AUKUS協定 米国防総省が審査完了 トランプ氏「全速前進」

アメリカ国防総省は12月4日、イギリスおよびオーストラリアとの間で結ばれたAUKUS(安全保障の枠組み)協定を承認し、同協定を「全速力で前進させる」と発表した。これには、オーストラリアが今後15年以内に少なくとも3隻のバージニア級原子力潜水艦を取得する計画も含まれている。

国防総省報道官ショーン・パーネル氏は声明で、同省が5か月にわたる審査を完了し、AUKUS協定を最終的に支持したと述べ、さらに「これはトランプ大統領の『アメリカ・ファースト』政策方針にかなうものである」との見解を示した。

同氏は次のように述べた。「トランプ大統領の『AUKUSを全力で推進せよ』との指示に従い、今回の審査ではAUKUSを最も強固な基盤の上に構築するための機会も見いだされた」

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