Vink Fan/Shutterstock

筋肉を超えて:タンパク質が神経系を支える仕組み

45歳のビジネス専門家、コリン・クーパー氏は、30代でブレインフォグやエネルギーの低下を感じ始め、それをストレスや加齢のせいだと軽視していました。明確な理由もなく気分が落ち込み、物の置き場所を忘れ、ときには手に奇妙なピリピリ感を覚えるなどして、不安を感じていました。

神経科学と人間行動の背景を持つクーパー氏は、その原因を探り始めた結果、一貫したタンパク質不足に気づき、ようやく状況の全体像が見えてきました。

タンパク質は筋肉を作るだけではなく、発達の初期段階から神経系の構造と機能を支える役割を担い、子どもが将来、十分な認知能力を発揮するために不可欠です。そして成人期以降も、神経伝達物質の生成、細胞シグナリング、神経可塑性、神経細胞の修復といった脳の重要な機能に関わり続けます。

▶ 続きを読む
関連記事
卵には、記憶に関わる神経伝達物質の材料となるコリンや、脳を支える栄養素が含まれます。認知機能低下やアルツハイマー病予防との関連を、研究と食事の視点から紹介します。
憎しみは、攻撃性や否定的判断に関わる脳の働きを強め、共感を弱める可能性があります。怒りが憎しみに変わる仕組みと、慈悲によって心を立て直す視点を紹介します。
認知症予防の鍵は、座る時間を減らすことだけではないようです。最新研究では、読書や学習など「脳を使う座り方」が認知症リスクの低下と関連することがわかりました。日常の過ごし方を少し変えるヒントを紹介します。
物忘れや疲れやすさは年齢のせいとは限りません。近年注目される「脳の隠れた炎症」は、認知機能の低下を静かに進める可能性があります。脳を守る食事や生活習慣、今日から始められる予防法をわかりやすく紹介します。
スマホの使いすぎは、目の疲れだけでなく注意力や記憶力の低下につながる可能性があります。中医学の3つの体質別食養生と、脳に余白を取り戻す生活習慣を紹介します。