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多くの人が皮膚ケアに食品を取り入れており、その理由は十分にあります。自然な老化プロセスを止めることはできませんが、食事は時間とともに皮膚の見た目や質感に影響を与えます。

「食事は皮膚の老化に深く、間違いなく影響を及ぼします」と、皮膚科医でCodex Labs医療諮問委員会のメンバーであるトリシャ・カンナ博士はエポックタイムズに語りました。

ただし、皮膚の老化は遺伝と環境要因が複雑に関与するプロセスです。栄養素は消化・吸収され、皮膚に届かなければ効果を発揮できません。改善には時間がかかり、老化と同様に治癒も徐々に進みます。
 

皮膚の老化を加速するもの

皮膚の老化の主な原因の一つが糖化です。この反応はコラーゲンやエラスチンの構造と機能を変え、皮膚を硬くし、しわやたるみを生じやすくします。

通常、体内には糖化を分解・除去する自然の防御システムがあります。しかし、糖分や加工食品が多い食事はこのシステムに負担をかけ、糖化最終生成物(AGEs)が早く蓄積してしまいます。

幸いなことに、糖化を遅らせ、皮膚を守る方法が数多くあることです。糖分や加工食品を減らすだけでなく、緑茶、シナモン、ザクロ、セージやクローブといった植物性食品には、糖化と戦う天然化合物(抗酸化物質やフィトニュートリエント)が含まれ、糖化生成物の形成を抑えたり、体外への排出を助けます。

さらに、慢性的な軽度炎症も皮膚の老化を早める要因です。悪い食習慣や栄養の偏りは炎症を促進し、皮膚の再生を妨げ、内部から老化を加速させます。

炎症はフリーラジカルを生み出し、これが皮膚細胞やタンパク質、DNAを攻撃して酸化ストレスを引き起こします。酸化ストレスは短期的な赤みや刺激だけでなく、皮膚の修復能力を徐々に低下させます。その結果、皮膚は薄くなり、弾力が減り、しわができやすくなります。この「インフラメイジング(炎症老化)」こそが、一部の人が他より早くしわやシミを発症する理由です。

しかも、炎症と酸化ストレスは互いに悪循環を形成します。炎症が多いほど酸化ストレスが強まり、酸化ストレスが増えると炎症も悪化します。

アルコールの過剰摂取も皮膚に悪影響を与えます。皮膚バリアを乱し、透過性を変化させ、脱水やくすんだ不均一な肌色を引き起こします。
 

輝く肌を手に入れるための食事

遺伝が皮膚の老化に影響する一方で、食事は目に見える老化の兆候を遅らせる最も強力で現実的な手段の一つです。

適切な栄養は、皮膚の健康に必要なすべてのプロセス(水分補給、修復、コラーゲン生成)を支えます。

ビタミンA、C、Eといった抗酸化物質や、フラボノイド、ポリフェノールなどの植物化合物は、フリーラジカルを中和します。

  • ビタミンA:皮膚細胞のターンオーバーと修復を助け、サツマイモ、カボチャ、ニンジン、ニシンに多く含まれる。
     
  • ビタミンC:コラーゲン生成をサポートし、オレンジ、イチゴ、赤ピーマン、ブロッコリーが豊富な供給源。
     
  • ビタミンE:皮膚の弾力性を高め、しわの減少に関連。ナッツ、種子、緑の野菜が良い供給源。

オメガ3脂肪酸は皮膚の水分保持と炎症抑制に役立ちます。亜鉛、セレン、銅といったミネラルは修復を助け、皮膚バリアの健全性を保ちます。

多彩で色鮮やかな食事は、約28日で古い皮膚細胞を新しいものに置き換える皮膚の自然な再生サイクルを支えます。

「体の組織は常に更新されているため、このプロセスを維持するには十分なタンパク質摂取が不可欠です」と、登録栄養士のヴァネッサ・キング氏はエポックタイムズに語りました。

肌に良い食事の一例として、カンナ氏は栄養豊富な食材を使ったシンプルなボウルを勧めています。天然のサーモンやシーバスなどオメガ3脂肪酸を含む魚をグリルし、焼いたサツマイモ、レンズ豆、豆などの複合炭水化物を添えます。

さらに、緑の野菜をたっぷり加えましょう。ソテーしたホウレン草やケールはルテインやビタミンC、Eなどの抗酸化物質を豊富に含みます。より色鮮やかでフィトニュートリエントも得たい場合は、新鮮なホウレン草にアボカド、赤ピーマン、イチゴ、クルミ、カボチャの種をトッピングしたサラダがおすすめです。オリーブオイル、レモンジュース、少量のマスタードで作った自家製ドレッシングを加えれば、抗酸化効果がさらに高まります。

飲み物には砂糖入り飲料を避け、無糖の緑茶を選びましょう。フラボノイドやポリフェノールが豊富に含まれています、とキング氏は述べました。

(翻訳編集 日比野真吾)

ゼナ・ルー・ルーは、健康ジャーナリストで、健康調査ジャーナリズムの修士号を持ち、機能栄養に特化した認定健康およびウェルネスコーチです。スポーツ栄養学、マインドフルイーティング、内的家族システム、および応用ポリヴェーガル理論のトレーニングを受けています。彼女はプライベートプラクティスで働き、英国に拠点を置く健康学校の栄養教育者としても活動しています。