料理イメージ画像

オクラと鶏むね肉炒め 関節の不調と胃腸の弱りをケア

今年は関節の違和感や脾胃の不調が出やすい年

中医学では、天地と人体はともに五行の変化で動いていると考えます。木・火・土・金・水が互いに生み、抑え合いながら陰陽のバランスを保っています。その均衡が崩れると、臓腑の働きにも乱れが現れるのです。そのバランスが崩れたとき、食材の力を借りて気の乱れを整え、臓腑の機能を回復させるのが中医学における食養生の基本的な考え方です。

(大紀元)

今年は「金の気が弱く、木の気が強い」ため、本来のバランスが崩れやすい年とされています。木の気が盛んになると、東洋医学でいう「風(ふう)」が強まり、体内の気の流れが不安定になります。その結果、筋肉や関節に影響が及び、中医学ではこれを「肝風内動(かんぷうないどう)」と呼びます。肝は筋をつかさどり、筋は関節とつながっているため、関節の痛みやこわばりを感じやすくなります。とくに痛風や関節炎を持つ人は、症状が強まることも少なくありません。

さらに、木(肝)は土(脾)を抑えるため、胃腸の働きが弱まりやすくなります。その結果、少し食べただけでお腹が張ったり、食欲が落ちたり、あるいは他の胃腸の不調が現れることもあります。

 

オクラで肝風を鎮め、関節と胃腸を守る

この時期におすすめなのは、肝の風をやわらげて関節の不調を改善し、同時に胃腸をやさしく整えてくれる食材です。その条件にぴったり当てはまるのが「オクラ」です。

オクラ(shutterstock)

オクラの粘り成分にはペクチンや多糖類が含まれており、胃腸の粘膜を保護し、消化を助けるはたらきがあります。性質も穏やかで、体を冷やしすぎず熱もこもらせない「平性」の食材。肝の気をめぐらせ、気血の通りを良くし、筋肉や関節をほぐしてくれるのです。とくに、肝の気が強すぎて関節の動きが悪く、さらに脾胃が弱っている方には最適です。

 

養生レシピ:オクラと鶏むね肉炒め

材料(3人分)

  • オクラ……10本
  • 鶏むね肉……200g
  • しょうが……5g(千切り)
  • オリーブオイル……大さじ1
  • 料理酒……小さじ1
  • 塩……適量

作り方

  1. オクラは洗ってヘタを落とし、斜めに切る。

     
  2. 鶏むね肉は細切りにして、塩と料理酒で5分ほど下味をつける。

     
  3. フライパンにオリーブオイルを熱し、しょうがを入れて香りを立たせる。

     
  4. 鶏肉を加えて炒め、色が変わったらオクラを加える。

     
  5. 焦げつかないよう少量の水を加えてさっと炒め、色鮮やかでシャキッとした食感を残す。

     
  6. 最後に塩で味をととのえ、出来上がり。

効能

しょうが:胃腸を温め、冷えや湿気を追い出す。

オクラ:肝の気をめぐらせ、腸を潤して通じを良くする。

鶏むね肉:気を補って体力を養う、ヘルシーでさっぱりとした味わいが特徴。

三つの食材が合わさることで、秋に起こりやすい関節のこわばりをやわらげ、湿気によるだるさや痛みを防ぎます。同時に、弱った胃腸にもやさしく働きかけてくれるので、季節の変わり目の養生にぴったりの一品です。

関連記事
えのきは肺を潤し、鮭は脾と腎を補う。きのこで腸を整え、体の土台を支える冬の免疫養生レシピを紹介します。
小寒の初候は、陰が極まり陽が動き始める節目。五日で巡る五行の流れを読み、旬のセリで肝と脾を整えることで、春に向けた体づくりが静かに始まります。
冬は体がエネルギーを蓄える季節。肉を食べすぎて胃腸が疲れやすい今、酸味と甘味で肝と胃腸を整える「酢豚」が、消化不良やだるさの予防に役立ちます。
焼きみかんは、果肉の潤いと皮の温める力を合わせ、肺をやさしく整える伝統の食養生。のどの乾きや痰、長引く咳を和らげ、冬の体調管理に役立ちます。
骨の強さは腎の精気から生まれる。冬は腎を養う最適な季節。卵・えび・干し椎茸を使った茶碗蒸しで、脾・肺・腎を同時に整え、骨髄から骨を強くする。