ある研究で、人は毎日7万個のプラスチック微粒子を無意識のうちに吸い込んでいることが分かりました。(Shutterstock)
見えない脅威

人は毎日7万個のマイクロプラスチックを吸入、従来想定の100倍

これまでの複数の研究により、人体の健康に悪影響を及ぼすマイクロプラスチックが日常生活のあらゆる環境に存在し、食事や飲み物を通じて体内に取り込まれることが明らかになっています。今回、フランスの新たな研究で、呼吸によってもこれらの粒子が体内に入ること、しかもその数が1日あたり7万個に達し、従来の科学者の推定より100倍も多いことが判明しました。

これまでの研究では、空気中のマイクロプラスチックは世界中の屋内外の環境に広く存在することが示されています。これらの汚染物質は健康への脅威となり、肺に吸い込まれることで酸化ストレス、免疫系や臓器の損傷などのリスクを引き起こす可能性があります。

ただし、従来の研究は主に直径20〜200μmの比較的大きな粒子に焦点を当てており、直径10μm以下の微小粒子については、肺に入り込む可能性が低いとされてきました。

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