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夏バテ対策に マグロの養生ごはん

大暑の厳しい暑さと湿気は、体のエネルギーを大きく消耗させ、眠れない・食欲がわかないといった不調を招きます。これは、暑さと湿気で心と胃腸が弱り、気血(エネルギーと血)が不足しているサインです。

中医学では「心は血の流れを司り、暑さは心を傷める」とされ、この時期こそ、心を整え、血を補い、血の流れを良くする食材をとることが大切。そんな食材の中でも特におすすめなのが「まぐろ」です。

まぐろの赤い身は、五行では「火」に属し、心の働きとつながる食材。鉄分とDHAが豊富で、血を補い心を養い、血流を整えるのに役立ちます。特に、気力不足・動悸・顔色が悪い・元気が出ないといった症状がある人に向いています。

また、牛肉や鶏肉のように体を熱しすぎず、かといって冷やしすぎることもなく、胃腸にやさしい平性の食材のため、夏の弱った体にも安心して取り入れられるのが魅力です。

ここでは、そんなまぐろを使った、家庭で簡単に作れる炊き込みごはんをご紹介します。

 

まぐろと小松菜の滋養炊き込みごはん

まぐろと小松菜の滋養炊き込みごはん イメージ図

【材料(2〜3人分)】

  • 生のまぐろ 150g(小さめに切る)
  • お米 2合
  • にんじん 1/3本(細切り)
  • 小松菜 ひと束(さっとゆでて食べやすく切る)
  • しょうが 1片(細切り)
  • しょうゆ 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 酒 小さじ1
  • 昆布だし 適量(米と同量)

     

【作り方】

  1. 米は洗って30分ほど浸水させ、水を切る。
  2. 炊飯器に米を入れ、しょうゆ・みりん・酒・しょうが・昆布だしを加える。
  3. まぐろとにんじんをのせて炊く。
  4. 炊き上がったら少し蒸らし、小松菜を加えて軽く混ぜれば完成。

この炊き込みごはんは、まぐろが血を補い心を整え、小松菜が体の熱をしずめてお通じを助け、にんじんが胃腸を元気にして湿気をとるというバランスの良い組み合わせ。温かいごはんとだしの香りで、自然と胃腸を養い、血のめぐりも整います。

近頃、汗が多くて体がだるい、手足に力が入らない、のどが渇く、イライラするといった不調を感じる方にぴったり。子どもから年配の方まで安心して食べられる一品です。

夏の養生は、ただ体を冷やすことではなく、気と血のめぐりをスムーズにして暑さを逃がすこと。食べるものを少し工夫するだけで、この夏を元気に乗り越える力が湧いてきます。

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