トランプ氏が少額輸入免税廃止の大統領令 8月末から全世界に適用
アメリカは、これまで中国と香港からの貨物に限定していた少額輸入品の免税措置を全世界に拡大して廃止する。トランプ米大統領は7月30日、800ドル以下の商用貨物に適用されていた「少額免税制度(デ・ミニミス)」を停止する大統領令に署名した。8月29日以降、全ての小口輸入品が関税・通関手数料の対象となる。
ホワイトハウスは声明で「関税回避や危険な合成麻薬の流入、アメリカの産業を脅かす粗悪品を招いてきた重大な抜け穴を塞ぐ措置だ」と説明した。
税関・国境警備局によると、2024年には少額免税制度を利用した輸入が13億件を超え、1日400万件以上がアメリカに届いた。2025年は6月末までに3億900万件と、前年度の年間総数を大きく上回っている。
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