イスラエル イランに無人機基地を構築し 3段構えの攻撃を実行
イスラエルはイラン国内に無人機基地を構築し、三層攻撃で核施設や軍事拠点を同時に標的化した。モサド(イスラエル諜報特務庁)主導の作戦は中東情勢を一変させ、イランの報復や国際社会への影響も注目されている。
6月13日にイスラエルが実施したイランへの攻撃は、近代史において最も大胆な空爆の一つに位置づけられる。これはイスラエル情報機関が長年にわたり秘密裏に計画・監視・浸透を進めてきた集大成だった。
イスラエルの安全保障当局者によれば、モサドは攻撃前に武器をイラン国内へ持ち込み、イラン各地に攻撃能力を展開したうえで、内部から防衛拠点を狙う3段構えの攻撃体制を構築した。
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