2024年1月4日、江蘇省連雲港市の工場で太陽光発電モジュールの生産ラインで働く労働者ら(STR/AFP via Getty Images)

米国 東南アジア製太陽電池に産業被害認定 高関税導入へ

米国際貿易委員会(USITC)は20日、マレーシア、タイ、カンボジア、ベトナムの東南アジア4か国から輸入されている低価格の太陽電池が、アメリカの国内産業に実質的な損害、もしくは損害の恐れをもたらしていると判断した。これにより、米商務省は7日以内にこれらの製品に対して補助金相殺関税(CVD)と反ダンピング関税(AD)を課す命令を発令する見通しだ。

この決定は、米国企業が1年前に提起した訴えに基づくもの。訴えでは、中国企業が東南アジアにある自社工場を通じて安価な製品をアメリカに輸出し、貿易規制を回避しているとして、国内産業への打撃が指摘されていた。

アメリカの法律では、国内産業が外国からの不公正な取引により損害を受けたとUSITCが認定した場合に限り、商務省は関税を課すことができる。USITCの委員3名が賛成票を投じたことで、商務省は先月発表した関税の最終決定に基づき、正式な命令を出す見通し。

▶ 続きを読む
関連記事
日米両政府は、総額5500億ドルの対米投融資計画の第1弾として、ガス火力発電や原油輸出港など3事業・約5.5兆円規模の投資を決定。エネルギーや重要物資の供給強化を図る
トランプ大統領は国家安全保障上の懸念を理由に挙げ、1月に行っていた警告を実行に移す形でイランとビジネスをする国に対しての関税徴収を命じた
トランプ政権によるインドへの報復関税撤廃と、エネルギー・農産物を含む5千億ドルの巨額貿易合意。インドによるロシア産原油の購入停止を条件に、両国の経済・安全保障上の連携強化が鮮明となった
トランプ大統領は11月27日、関税政策で得た巨額収入により今後数年で所得税を大幅削減、または完全廃止する可能性を示唆した
トランプ政権は国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づき導入したブラジル産牛肉やコーヒーなどへの40%追加関税を一部撤廃した。