ニューヨーク公共図書館のローズ閲覧室(Shutterstock)

【ニューヨークの風情】 100年を超える贈り物 ——ニューヨーク公共図書館

目に入るものはすべて華やかですが、自然を描いた天窓は、一瞬にして人間の創造した芸術を無意味に思わせ、うねる雲は、跡形もなく広大な空を飾る天の筆の様です…

ニューヨーク公共図書館と言えば、ニューヨークに住む人々にとってはとても馴染み深いところでしょう。赤と白の特徴のあるライオンの旗が翻っている建物が、知識を探求できる場所なのです。公共図書館は社会に貢献し、人々の精神世界を豊かにする事を目指しています。身分証明書不要で無料で入館できます。

ニューヨークでは、至る所に公共図書館があります。街に面した小さな建物もあれば、5、6階建てのガラス張りの建物もあります。最も有名なのはマンハッタンの中心42番街にある本館で、全体的に壮大な建築で、ボザール様式建築の代表作です。この建築様式にはルネサンスやバロックの要素が融合されており、都会的なセンスと伝統を結びつけています。内部のローズ閲覧室は宮殿にいるかのような雰囲気で、荘厳で神聖な空間となっています。ニューヨークのメトロポリタン美術館とグランドセントラル駅もこの芸術流派から生まれました。

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