食器洗いスポンジは、細菌の繁殖を助ける特殊な構造を持っています(Shutterstock)

食器洗いスポンジは菌の温床となる 衝撃的な結果が明らかに

食器洗いスポンジは、食べ物のカスが付着しやすいことから、汚いイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、最新の研究によると、それだけではなく、スポンジの構造自体が細菌の繁殖に最適な環境を提供していることが明らかになりました。その繁殖能力は、なんと研究室のシャーレよりも優れているのです。

米デューク大学(Duke University)の研究チームは、遺伝子編集技術を用いて、80種類の大腸菌株を変化させ、それぞれ異なる色の光を発する性質を持たせました。その後、菌を様々な構造が違う容器で培養し、繁殖の様子を観察しました。

実験では、6つのパイプで構成される容器や、最大1500ものの小さなパイプで構成された容器などで菌の培養を試みましたが、生存そして繁殖できた菌は2種類しかなく、望ましい結果を得られませんでした。しかし、食器洗いスポンジのような構造を試したところ、菌の繁殖が最も活発に行われたことが判明しました。

▶ 続きを読む
関連記事
近視は単にメガネが必要になる問題ではなく、将来の眼疾患リスクを高めます。最新の近視抑制法と、家庭でできる「20-20-20ルール」や画面との距離など、子供の視力を守る実用的な方法を解説します。
中医学では、髪は肝の血と腎の精によって養われるとされ、血虚や腎精不足は抜け毛の大きな原因となります。食事、頭皮ケア、適切な洗髪法、ストレス管理を組み合わせることで、髪の再生を促すことができます。
公衆トイレの便座は「思っているほど危険ではない」——皮膚科医が誤解を解き、実際に注意すべき汚染源と正しい衛生対策を解説。便座よりも手や周囲の表面がリスクという意外な事実を知れば、不安がぐっと減ります。
髪がパサつく、切れる、抜けやすい……その悩み、実は“毎日の習慣”が原因かもしれません。専門家が指摘する「よくある5つのヘアケアの間違い」と、その改善法をわかりやすくまとめました。
栄養学者の子どもでもマクドナルドは“NGではない”。専門家たちが語るのは、罪悪感より柔軟性、そして食との健全な向き合い方。ファストフードとの付き合い方に悩む親が知りたい視点が満載の内容です。