痔は肛門や直腸の血管が腫れる状態。50歳以上の半数近くが経験する一般的な健康問題である(大紀元、Shutterstock)

『痔』症状、原因、治療、自然療法

痔(じ)は、肛門や直腸の下部にある静脈が腫れて炎症を起こした状態のことです。いわば「血管がこぶのように膨らんだ」状態で、長時間の圧力や負担が原因で血管が伸びたり、膨らんだりして起こります。その結果、血管が薄くなって出血したり、場合によっては外に飛び出してしまうこともあります。

アメリカでは、20人に1人が痔を持っていると言われ、毎年約400万人が診察や治療を受けています。また、人生で一度は痔の症状を経験する人は全体の約75%にものぼると言われています。特に、50歳以上の人ではその割合が半数近くに達します。痔が最もよく発症するのは、男女ともに45歳から65歳の間です。また、痔はアメリカで直腸からの出血の一番の原因でもあります。

痔にはいくつかの種類がありますが、主に「内痔核」と「外痔核」の2つに分けられます。場合によっては、この両方が同時にできることもあります。

▶ 続きを読む
関連記事
近視は単にメガネが必要になる問題ではなく、将来の眼疾患リスクを高めます。最新の近視抑制法と、家庭でできる「20-20-20ルール」や画面との距離など、子供の視力を守る実用的な方法を解説します。
中医学では、髪は肝の血と腎の精によって養われるとされ、血虚や腎精不足は抜け毛の大きな原因となります。食事、頭皮ケア、適切な洗髪法、ストレス管理を組み合わせることで、髪の再生を促すことができます。
公衆トイレの便座は「思っているほど危険ではない」——皮膚科医が誤解を解き、実際に注意すべき汚染源と正しい衛生対策を解説。便座よりも手や周囲の表面がリスクという意外な事実を知れば、不安がぐっと減ります。
髪がパサつく、切れる、抜けやすい……その悩み、実は“毎日の習慣”が原因かもしれません。専門家が指摘する「よくある5つのヘアケアの間違い」と、その改善法をわかりやすくまとめました。
栄養学者の子どもでもマクドナルドは“NGではない”。専門家たちが語るのは、罪悪感より柔軟性、そして食との健全な向き合い方。ファストフードとの付き合い方に悩む親が知りたい視点が満載の内容です。