筋肉の収縮が神経の成長を促進、新たな治療の可能性へ(Shutterstock)

運動で脳が変わる? 神経成長を促す新発見

筋肉を収縮させ、動かすことが神経損傷後の神経の回復と成長を促すことが、新たな動物実験で明らかになりました。

運動中、筋肉はマイオカインと呼ばれる化学物質を放出します。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者は、マイオカインにさらされた運動ニューロンは、さらされていないものよりも4倍も成長することを発見しました。筋肉の収縮による物理的な力を模倣して神経を伸ばすことで、同様の成長結果が得られました。

運動ニューロンは、体を動かすのに役立つ神経です。環境からの刺激を感知する感覚ニューロンや、認知を司る皮質ニューロンとは異なります。

▶ 続きを読む
関連記事
身近なお茶として親しまれるルイボスティーに、脳の健康を守る可能性があることをご存じですか?炎症や酸化ストレスとの関係から、科学的にどこまで分かっているのか、赤と緑の違い、効果を引き出す淹れ方まで詳しく紹介します。
森を歩いたり、緑を眺めたりすると、なぜか心が落ち着く――その感覚には、科学的な理由がありました。自然に触れることで脳のストレス回路や注意力に起こる変化とは?わずかな時間でも得られる意外な効果と、日常に取り入れる方法に迫ります。
認知症の高齢女性が、バイオリンの音に反応して目を輝かせた。クラシック音楽が記憶や感情、認知機能に届く仕組みを探ります。
高齢日本人を対象にした研究で、血中ビタミンCが低い人ほど、脳の灰白質が少なく、記憶などに関わる神経ネットワークの結合も弱い傾向が示されました。
少し見るだけのつもりが、気づけば何十分もスクロールしていた――その背景には、注意を引きつけ続けるアルゴリズムの仕組みがあります。脳や集中力に与える影響と、スマホに振り回されないための現実的な対策を紹介します。