12月6日、欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」(C3S)は、2023年は史上最も暖かい年になると明らかにした。ボリビアのチチカカ湖で10月26日撮影(2023年 ロイター/Claudia Morales)

2024年が史上最も暑い年? 気温上昇1.5度

世界気象機関(WMO)によると、2024年はこれまでで最も温暖な年となる見通しだ。異常に高い月平均気温が続く中、地球規模での温暖化が顕著になっているという。

WMOが11日に公表した「2024年気候の現状アップデート」報告書によると、室効果ガスの濃度が上昇し、気候変動のペースが加速している。2015~24年までの10年間は、記録的な温暖化が続いており、氷河の融解、海面上昇、海洋の温暖化が加速し、極端な気象が世界各地の地域社会や経済に深刻な影響を及ぼしている。

WMOのデータ分析によると、2023年6月~24年9月の16か月間、世界平均気温は過去最高を記録し続けた。2024年1~9月の間、世界平均の地表気温は産業革命前の平均を1.54度上回り、エルニーニョ現象の影響もあって温暖化が加速している。

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