精神疾患改善に期待! ケトン食の効果とは?
ケトジェニックダイエット(厳しい糖質制限)は長い間、高い減量効果で評価されています。効果はそれに限らず、最新研究では、ケトン食は統合失調症、及び双極性障害に患う患者が抱えている肉体的、及び精神的な症状の解決のカギになることがわかりました。
抗精神病薬は、インスリン抵抗性(insulin resistance)や肥満など代謝関連副作用が出ます。その理由で、治療中止を余儀なくされた患者さんも多くいます。その人たちに朗報があります。スタンフォード大学の最新研究では、ケトン食は精神疾患への補助療法として効果が大きく期待できることがわかりました。
研究は専門誌『Psychiatry Research』(精神医学研究)に発表され、抗精神病薬の使用によって代謝関係副作用が出た統合失調症や双極性障害を患う成人患者21人を対象に、炭水化物10%、タンパク質30%、脂肪60%のケトン食を取らせ、毎週血液の中のケトン値を計る内容です。ケトン値は脂肪燃焼した数値です。
関連記事
医師であり、栄養療法の専門家でもある私(筆者)より、新陳代謝を適度に抑制することで老化を遅らせる「3つの秘訣」について、ご紹介します。「3つの秘訣」とは、植物栄養食法、カロリー制限、運動です。
減量や食欲抑制、集中力アップで人気のケトジェニック・ダイエットは、低炭水化物、高脂肪の食事で、ケトン体が生成され、体に必要なエネルギーが、炭水化物ではなく脂肪の燃焼から得られる状態にするものです。
砂糖の量を減らせば健康になる。このことは、ケトン食、ビーガン料理、低GI食品などの自然食と伝統的なアメリカの食 […]
正式な病名ではありませんが、アルツハイマー型認知症は「第3型糖尿病」とも呼ばれます。 始まりは「脳のエネルギー […]
糖分ががん細胞を増殖させるという話を聞いたことがあるかもしれませんが、それを裏付ける証拠もあります。しかし、この話で欠けていたのは、今までは糖分が「どのようにして」癌を増殖させるのかというメカニズムを徹底的に理解できませんでした。