2021年10月31日、中国江蘇省鎮江市にある中国不動産開発大手の碧桂園(カントリー・ガーデン)の建物。(STR/AFP via Getty Images)

中共は国内経済への対応に苦慮している 

中国共産党が4月30日に開催した中央政治局会議では、中国における経済問題に対処するためのより効果的な政策が発表されるはずだった。しかし、これまでのところ経済にほとんど、あるいはまったく実質的な効果をもたらしていない既存の政策の焼き直しに過ぎなかった。

これまでの中共指導部の振る舞いを考えると、7月に開催される第20期中央委員会第3回総会(3中総会)でも特別な政策が発表されるとの期待が薄いのは致し方ない。実際、効果的な政策が欠如していることから、北京は中国社会における深刻な経済的課題に対処する方法をほとんど、あるいはまったく考えていないことが伺える。

中国経済は低迷を続けている。年明けの数か月は、最悪期は脱し経済活動が回復しつつあるとの希望も出てきた。しかし、最近の統計によりその希望は消し去られた。購買担当者調査によれば、経済活動は再び減速し、成長と衰退の狭間で停滞している。これは、昨年の減速と比べればましだが、楽観的な根拠にはなり得ない。サービス業は年初のプラスから一転してマイナスとなった。第1四半期における工業部門企業利益は、国有企業や民間企業を問わず、前年同期比で急減した。

▶ 続きを読む
関連記事
ネパール大洪水の被害を拡大させたのは気候変動ではなく、それを恐れるあまり地質学的に脆い渓谷へダムや作業員を過密に投入した性急な再エネ開発だった。気候対策の暴走が生んだ人災の側面を鋭く告発する論評
中共軍で幹部の調査や処分が相次いでいる。第14期全人代では軍・武警部隊の代表46人が罷免され、軍隊選挙委員会も発足時の11人中9人が調査や処分の対象となった
中共江蘇省当局は民間組織12団体を取り締まり、このうち7団体が緊急救援組織だった。関係者は、民間救援隊が被災地の実態を外部に伝えることを中共当局が警戒していると指摘する
スウェーデン出身の半導体研究者ヘンリー・ホマユン・ラダムソン氏が中国・上海で死去した。63歳。2016年に中共の「千人計画」に参加し、中国科学院などで半導体材料の研究に携わっていた
中共の高級将校の失脚が相次いでいる。第14期全人代代表を罷免された軍高官は3年間で46人に上り、上将22人、中将18人、少将6人に及ぶ