イラン革命防衛隊、ペルシャ湾で商業船を拿捕=米海軍
[ロンドン 6日 ロイター] – 米海軍の報道官は6日、イラン革命防衛隊が同日、ペルシャ湾の国際水域で商業船を拿捕したと発表した。この船は密輸に関与していた疑いがあるという。
報道官は「米海軍は状況を注視し、これ以上の対応をしないことを決定した」と述べた。
英国の海上警備会社アンブリーは、サウジアラビアの港湾都市ダンマームの北東海域で、タンザニア船籍の小型タンカーがイラン部隊に拿捕されそうな事態を把握していると説明。「イランは定期的に、石油の密輸を疑う小型タンカーを妨害している」と指摘した。
英分析会社ボルテクサのデータによると、世界で海上輸送される原油と石油製品の約20%はイランとオマーンの間にあるホルムズ海峡を通過している。
米海軍は5日、イラン海軍の艦艇がオマーン湾で商業タンカー2隻を拿捕しようとしたため、阻止したと発表した。
関連記事
トランプ米大統領が相互関税政策を発表するを控え、イスラエルのネタニヤフ首相、スモトリッチ財務相、バルカト経産相は1日、共同声明を発表し、アメリカ製品への関税を全面的に撤廃すると表明。
トランプ米大統領は3月30日、イランが核開発問題で米国との合意に応じなければ、軍事攻撃や追加関税を行う可能性があると示唆した。
3月25日、パレスチナ自治区ガザの北部で、戦争の終結とイスラム組織ハマスの統治に反対する大規模な抗議活動が行われた。戦闘開始から約1年半が経過し、住民の不満が表面化した形だ。
ハマスが人質返還を拒止したため、イスラエル国防軍はガザ地区でハマス拠点への空爆を再開。ハマスは人質の運命が不透明になると警告。ホワイトハウスは「ハマスは停戦を延長できたが、戦争を選んだ」と非難。
林官房長官は17日、米軍がイエメンの武装組織「フーシ派」に対して行った攻撃について、「アラビア半島周辺海域での船舶の自由で安全な航行を確保するためのもの」との認識を示した。