北朝鮮の最高指導者である金正恩氏は最近、頻繁に娘のキム・ジュエ(金朱愛)さんと一緒に公の場に登場しており、次期後継者について、いろんな推測を引き起こしています。
しかし、彼には息子もいると噂されており、その息子が長男であるにもかかわらず、まだ公には顔を見せていないとのこと。このような噂について、米国のメディアがスイスの中学時代の金正恩氏の同級生にインタビューを試みました。
ラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、金正恩氏は去年から金朱愛さんを公の場に引き連れて登場しています。金朱愛さんがいつか金正恩氏の後継者になるのではないかと推測している人もいます。しかし、北朝鮮は父権社会であり、また金正恩氏には息子がいるという噂があります。
情報によると、韓国の国家情報院は金正恩氏と妻のリ・ソルジュ(李雪主)氏は2010年頃に一人の息子をもうけ、2013年頃には娘である金朱愛さんを、そして2017年にはもう一人の娘を生んだと指摘しています。
ポルトガルの外交官の息子であり、現在シェフとして働いているジョアン・ミカエロ(Joao Micaelo)氏は、金正恩氏がスイスのリーベフェルト・シュタインホルツリ公立学校に在学していた時の同級生です。2人は1998年~2000年まで同じ学校で学んでいました。
金正恩氏の親友と見なされるミカエロ氏は2012年に北朝鮮を訪れ、当時、李雪主氏は妊娠していました。金朱愛さんが生まれた後、再度朝鮮を訪れました。
ミカエロ氏は、二度目に北朝鮮を訪れた時(2013年)には李雪主氏には会えなかったものの、彼女が女の子を産んだことを知っていました。金正恩氏の息子を見たことがあるかどうか尋ねられた際、ミカエロ氏は金正恩氏が息子について一切話していなかったと答えました。
また、西側諸国出身で、金正恩氏と私的な交際があると見なされる匿名の情報源も北朝鮮を訪れて金正恩氏に会っており、朝鮮を訪れた時期はミカエロ氏とほぼ同じでした。
この情報源はRFAに対して、「私は金正恩から息子について何も聞いたことがありません。常に金朱愛を誇りに思っています。彼女が最初の子供である可能性が高いと思います」と言いました。
金正恩には息子がいるのか?
韓国の国家情報院は3月に国会情報委員会で報告し、金正恩氏の最初の子供は息子だと述べました。具体的な証拠はありませんが、この機関は外国の情報機関と情報を共有した後、そのような判断を下しました。
しかし、韓国の統一部の職員が5月22日にメディアに語ったところでは、「金朱愛の前に第一子がいたかどうかは確定していない」とのことです。
アメリカの非営利団体、海軍分析センター(Center for Naval Analyses)の特別プロジェクトディレクターであり、北朝鮮専門家のケン・ゴーズ(Ken Gause)氏は、金正恩氏が息子を持っていない可能性があると考えています。
ゴーズ氏によれば、かつてのアメリカのNBAスター、デニス・ロッドマン(Dennis Rodman)氏が北朝鮮の元山市で金正恩氏と会った時に、金氏の多くの親戚を見たが、息子は見なかったと述べています。
また、ゴーズ氏は、もし金正恩氏に息子がいるとしたら、何らかの精神疾患を持っているか、何らかの病気を抱えている可能性があり、そのため金正恩氏は息子を隠して、外部から見えないようにしているとも述べています。
ゴーズ氏は、金朱愛さんが頻繁にメディアのフラッシュにさらされているため、彼女が金正恩氏の第一子であるように見えると述べています。
金正恩は睡眠障害を抱えている?
金正恩氏が息子を持っているかどうかというのもそうですが、彼の健康状態も謎であり、世間の注目を集めています。
韓国通信社の報道によると、韓国国家情報院の院長、金奎顯氏は5月31日に国会情報委員会で、金正恩氏が非常に重度の睡眠障害を抱えていて、体重は約140キログラムであると報告しました。
国家情報院の報告によれば、金正恩氏が5月16日に公に登場した時、顔にはっきりとしたクマが見え、とても疲れて見えました。人工知能(AI)の分析結果によると、彼の体重は約140キログラムとされています。
また、金正恩氏の手と腕には昨年末から何度も傷跡が現れ、これはアレルギーやストレスが原因で起こる皮膚炎の可能性があります。
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