大根を千切りにして、お米や山薬と一緒に大根粥にすることで、涼性であるデメリットを最小限に抑えることができます。写真は七草がゆです。(ykokamoto / PIXTA)

生活習慣病の救世主=大根の効果と注意点

 

庶民の小さいオタネ人参と呼ばれる大根は、古来より代表的な食薬として親しまれてきました。その強力な消化促進・宿便を出す効能によって、糖尿病や便秘など多くの現代生活習慣病に悩む人々に、最も人気のある食材の一つとなっています。

一方、大根は涼性食材であり、気を下げ便通に良い反面、気を消費して分散させてしまうので、冬場の季節、また脾胃が弱い人は、温熱性で気を補う食材と組み合わせて調和したり、調理法に気をつけたりして、その効果を最大限に生かすように注意する必要があります。そうしなければ、得失相半ばすることになってしまいます。

▶ 続きを読む
関連記事
無理なダイエットが引き起こす「お腹のガス」。放置は危険で命に関わることも!漢方の知恵で予防・解消法を学びましょう。
大根といえば、もちろん中国や台湾でもよく食べられているのですが、日本でもおなじみの野菜です。台湾の大紀元に「健康に良い日本式の大根の食べ方」が紹介されていましたので、その中国語記事にしたがってご紹介しましょう。
古代ギリシャの医学の父、ヒポクラテスは「すべての病は腸から始まる」と考え、もちろんヒステリーになりやすい女性も […]
健康にいいと思って、果物を好んでたくさん食べる人は多いです。果物は確かにおいしいのですが、間違った食べ方をすると、逆に胃痛や体の冷えなどを引き起こすことがあります。
ナスは、現代医学の観点からは単なる野菜、食材であり、薬ではありません。しかし、伝統的な中国医学では、薬として使用することができるため、薬膳という考え方があります。 では、なぜ食材が中国医学では薬になるのでしょうか?実際、中国医学の視点からは、何でも薬になり得るとされています。