龍は実在しているのか(1)

十二支の中では、11種類はありふれた動物なのに、なぜ「龍」は現実に存在しない生き物なのでしょうか?龍という生き物は、中国の麒麟や鳳凰、西洋のユニコーンや人魚などと同様、伝説上の架空動物として認識されています。

では、なぜ古代人は龍の様子を想像できたのでしょうか? 想像力は自由なもので、個人によってそれぞれ異なるはずです。しかしながら、古来より龍のイメージは一貫しており、寺院、宮殿、書物、絵画、彫刻などの龍に関する描写は明確で、鹿の角、鯉の鱗、鷲の爪、蛇の体をしています。

伝説上の動物なので、非常に具体的に表現されています。伝説が起こった時は本当の出来事だったのかもしれません、長い歳月を経たため、当時の状況の記憶がますます薄くなり、伝説と見なされたのです。古書に「龍」に関する記録がたくさんありますので、見てみましょう。

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