鴨鵝城で遼の兵士を捕える(三)【楊延昭の伝説】
(続き)
捕まえようとしていた獲物が逃げるのを見て、遼の兵士たちは武器と盾を次々と落とし、アヒルとガチョウを追いかけ水辺へ向かいました。アヒルとガチョウは逃げるために水の上を泳ぎ、それを追いかける遼の兵士たちも各々水中へと入っていきました。
しかし、水中に入っていくと、思ってもみなかったことが起きたのです。なんと遼の兵士たちは次々と泥の中に落ちていきます。遼の兵士たちは、想定もしていなかった事態に、身動きがとれず、どんどん深く沈んでいきます。すると、どこからか叫び声が聞こえ、楊延昭が兵士たちと一緒に近くの葦の影から現れました。楊延昭たちがすぐに遼の兵士の軍隊を取り囲んだため、遼兵は手を上げて降伏することしかできませんでした。
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