アフガニスタンで実権を握るイスラム主義組織タリバン暫定政権の高等教育省が、国内の私立大学に来月の入試で女子学生の受験を許可しないよう指示した。資料写真、カブール大学付近を歩く女子学生、2022年12月撮影(2023年 ロイター/Ali Khara)

タリバン、女子の私大受験を禁止 教育排除さらに

カブール 28日 ロイター] – アフガニスタンで実権を握るイスラム主義組織タリバン暫定政権の高等教育省が、国内の私立大学に来月の入試で女子学生の受験を許可しないよう指示した。中・高等教育からの女子排除政策が浮き彫りとなった。

2月末から入試が始まるカブールを含む北部県の教育機関に書簡が送付され、指示を順守しなければ法的措置を講じるとしている。

同省は昨年12月、「追って通知があるまで」として女子学生の大学教育停止を指示。数日後には、非政府組織(NGO)の大半の女性職員が勤務を禁止されたほか、ほとんどの女子高校が当局により閉鎖された。

女性の教育や労働に対するこうした規制には国際社会から批判が噴出。西側外交関係者らは、タリバンが国際社会による正式承認などを受けるには女性政策を変更する必要があるとしている。

関連記事
イスラエル、レバノン侵攻の深層 イスラエルがレバノン南部に侵攻し、ヒズボラ壊滅を目指す中、イランの弾道ミサイル攻撃がイスラエルに向けて発射された。長期計画に基づき、ヒズボラの指導層は事前に排除され、激しい戦闘が展開されている。
イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。180発超のミサイルが国内に向け発射された。
米国とイラクは、2026年末までに連合軍を段階的に撤退させ、イラクの安全保障体制を強化するための過渡計画に合意した。
ヒズボラのポケベルやトランシーバーがレバノン各地で爆発し、少なくとも32人が死亡、数千人が負傷。連続した爆発は中東の緊張を高める。アメリカは関与を否定。
レバノンでヒズボラのポケベルが爆発し、9人が死亡、2800人が負傷。米国は関与否定、犯人不明。ヒズボラはイスラエル非難。専門家は爆発原因を推測中。