君臣の道――忠【雅（みやび）を語る】
前回、劉備がどのようにして部下の忠心を得たのかをお話ししました。「忠」の代表的な人物が岳飛です。皇帝自ら「精忠岳飛」の4文字を書き残しました。では、なぜ岳飛が「忠」の代表的な人物となったのでしょうか？
岳飛は幼いころから武術を習い、二十歳になる前には、すでに150kgの大弓を射るまでに至ったといいます。また、歴史書や兵書にも長け、まさに文武両道です。岳飛の母は国家防衛に尽力せよという期待を込めて、その背中に「尽忠報国」と彫り残しました。岳飛もまたこの通りに行いました：
戦乱の世の中、当時、金の軍隊が南下し、北宋の皇帝・徽宗と欽宗、そして、大勢の后妃、公主たちが連行され、北宋は滅亡しました。これが後に「靖康の変」（1126年）と呼ばれている事変です。
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岳飛 （1103-1142年）は、中国で最も讃えられる武将の一人です。北宋の末に生まれ、戦での勝利だけでなく、自己を律した 道徳の高さでも知られています。古代の伝記や、岳飛を奉る寺院を通して、中国では忠誠の象徴として 伝え続けられています。
華やかな唐（618～907）の前に、隋（581～618）という短いながらも興味深い時代があった。
劉備と張飛との出会いに続いて、ついに関羽の登場です。張飛の声は雷のごとく、勢いは奔馬のごとくというものでしたが、関羽の相貌は神将のごとく、一身に神威を帯びており、一見しただけで人々に畏敬の念を覚えさせるものでした。関羽は身の丈9尺（後漢の尺度では約208cm）、髭の長さは2尺（同じく約46cm）、熟した棗（ナツメ）の様な紅顔、唇は朱を塗ったよう、切れ長の目、太く逞しい眉を持ち、その風貌は堂々たるもので、威風は凛々たるものでした。
岳飛（西暦1103〜1141年）は、北宋から南宋時代の変わり目に生まれ、相州湯陰（現在の河南省）の出身である。彼が生まれたとき、家の上に大きな鳥が飛んできたので、家族は彼を「岳飛」と名付け、字は「鵬挙」とした。
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