漂白剤は効果がない! 専門家が教える掃除のコツ

便器は長時間使用すると汚れ、見た目がよくありません。しかし漂白剤を使って便器の汚れを掃除すると、漂白剤の効果があまり感じられない、または掃除したばかりなのに汚れが再び出てきたという経験があると思います。そこで、お掃除の専門家が紹介する「便器の汚れを掃除するコツ」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

《Daily Express》によると、イギリスのホームクリーニングサービス「Poppies」のマネージャー、クリス・ウートンさん(Chris Wootton)は、便器の汚れを落とすコツは非アルカリ性の洗浄剤を使用することだといいます。

「便所の汚れの多くは、カルシウム塩を多く含む硬水(カルシウム塩・マグネシウム塩を多く含む天然水)であり、漂白剤は効きません。スケール除去剤などの酸性の洗浄剤を使用する必要があります」

また、ウートンさんは「漂白剤は汚れを落とす効果はないが、便器に着いた汚れを一時的に隠すことができます。そのことが、汚れがすぐに浮かび上がる原因となるのです。実際には、汚れは全く除去されていません」と述べています。

汚れを完全に除去する為に、ウートンさんは「白酢」を用いた効果的な洗浄剤を作ることをお勧めしています。

酸性の「白酢」は天然の洗浄剤を作ることができます。(Shutterstock)

具体的な方法についてウートンさんはこのように述べています。

「まず、カップ半分の重曹を便器に注ぎ、少なくとも15分間放置してください。 次に、白酢を便器に注ぎます。 これにより発泡反応を起こし、蓄積された汚れを分解します。

10分ほど経ったら、雑巾で便器をしっかりこすってください。少し力を入れる必要があるかもしれません。それが終わったら、数回すすぎ洗いをして汚れを落とします」

また、ウートンさんは「万が一、汚れが残ってしまった場合は、水洗いの後にレモン汁で落とすことができます。この酸性の溶液は頑固な汚れを落とし、トイレの臭いを消すのにも役立ちます」と続けました。

ウートンさんは、こすり洗いの必要がない自然な洗浄液を作りたいなら、イギリスの掃除の専門家でテレビにも出演しているリンジー・クロンビーさんのアドバイスを参考にすることを勧めています。

ウートンさんによると、クロンビーさんは、重曹を大さじ2杯、クエン酸を大さじ1杯、それに抗菌作用のあるティーツリーオイルを使う方法を紹介していると言います。それらの材料を混ぜて、そのままトイレに流し込み、20分ほど置いてから流すと汚れが消えるそうです。

また、クロンビーさんは、白酢を使ってこすらずに汚れを落とすには、便器の水を切ってから白酢を250mlほど注ぎ、一晩置いて翌朝流すのを勧めているそうです。