イラン、ロシアへの無人機供与認める 「侵攻前に少数」
[5日 ロイター] – イランは5日、ロシアにドローン(無人機)を供与したことを初めて認めた。ただ、供与した無人機は少数で、ロシアによるウクライナ侵攻の数カ月前だったと説明した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、毎日少なくとも10機の無人機を撃墜していると述べ、イランがうそをついていると非難した。
国営イラン通信(IRNA)によると、イランのアブドラヒアン外相は、同国がウクライナ戦争を支援するためロシアにミサイルと無人機を提供したという西側の主張について「ミサイルの部分は、完全に間違っている」と述べた。
一方で「無人機の部分は事実であり、ウクライナ戦争の数カ月前に少数の無人機をロシアに提供した」と述べた。イランがロシアに無人機を供与し続けているとの見方は否定した。
ゼレンスキー氏は、限られた数の無人機を供与したというイランの主張を否定し、ウクライナは4日だけで11機を撃墜したと指摘。「イランが明白なうそをつき続けるなら、世界はロシアとイラン間のテロ協力と、その協力のためにロシアがイランに払っている対価について調査を強めるだろう」と述べた。
関連記事

ロシアとウクライナが黒海での停戦に合意。米国の仲介で実現し、航行の安全確保やエネルギー施設の保護などで一致。協議はサウジで開催された。

北朝鮮がロシアに再度兵力を増派。韓国国家情報院によると、クルスク州戦線に北朝鮮兵が再投入され、1,000人以上が増派されたと見られる。過去には多くの死傷者を出しており、今回も兵力補充・再編成が行われた可能性がある。

NATOのルッテ事務総長は28日、ロシアに派兵された北朝鮮軍部隊がロシア・クルスク地域に配備されたことを確認したと明らかにした。米国防総省は、北朝鮮が戦闘に加わった場合、米国はウクライナによる米兵器の使用に新たな制限を課さないと発表した。

日米韓3カ国の安全保障担当官は25日、ワシントンで協議を行い、北朝鮮がロシアに派遣した兵士がウクライナの戦線に投入される可能性について「重大な懸念」を表明した。米ホワイトハウスが発表した。

次期大統領を争う共和党のトランプ候補と民主党のハリス候補は、ウクライナ戦争の出口戦略およびロシアとの交渉姿勢において対極的な態度をとっている。