イランは11月5日、ロシアにドローン(無人機)を供与したことを初めて認めた。写真はイランで軍事演習中のドローン。8月24日にイラン軍/WANA提供(2022年 ロイター)

イラン、ロシアへの無人機供与認める 「侵攻前に少数」

[5日 ロイター] – イランは5日、ロシアにドローン(無人機)を供与したことを初めて認めた。ただ、供与した無人機は少数で、ロシアによるウクライナ侵攻の数カ月前だったと説明した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、毎日少なくとも10機の無人機を撃墜していると述べ、イランがうそをついていると非難した。

国営イラン通信(IRNA)によると、イランのアブドラヒアン外相は、同国がウクライナ戦争を支援するためロシアにミサイルと無人機を提供したという西側の主張について「ミサイルの部分は、完全に間違っている」と述べた。

一方で「無人機の部分は事実であり、ウクライナ戦争の数カ月前に少数の無人機をロシアに提供した」と述べた。イランがロシアに無人機を供与し続けているとの見方は否定した。

ゼレンスキー氏は、限られた数の無人機を供与したというイランの主張を否定し、ウクライナは4日だけで11機を撃墜したと指摘。「イランが明白なうそをつき続けるなら、世界はロシアとイラン間のテロ協力と、その協力のためにロシアがイランに払っている対価について調査を強めるだろう」と述べた。

関連記事
ロイターの報道によると、ロシアは中国に秘密裏に武器プロジェクトを設立し、ウクライナ戦争を支援するための攻撃型無人機の開発と生産を行っている
オースティン米国防長官はウクライナのウメロフ国防相と電話会談を行い、米国のウクライナに対する揺るぎない支援を再表明した。米国防総省が23日に明らかにした。
ウクライナ政府は22日、200億ドルの外貨建て国債の再編について、民間債権者グループと基本合意に達したと発表した。
米共和党の大統領候補に指名されたトランプ前大統領は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領と同日に「非常に良い」電話会談を行ったと、自らの交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で明らかにした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、英国のスターマー首相の招待で同国の閣議に出席した。外国の首脳が英国の閣議に出席するのは異例。