ハマナス(大紀元)

【花ごよみ】ハマナス

知床の岬にハマナスの咲く頃、思い出しておくれ俺たちのことを。

森繫久彌さん作詞作曲による『知床旅情』が世に出て、かれこれ60年になる。

ハマナスは晩夏の季語でもある。夏いっぱいが花期で、その頃には、北海道の知床半島に限らず、日本各地の浜辺に、この花が群れて咲く様子が見られる。

歌の影響というのは、よほど大きいらしい。日本では、ハマナスの咲く風景のイメージまで、この懐メロの一曲で決まってしまった感がある。

▶ 続きを読む
関連記事
「雪梅(せつばい)」と題する漢詩がある。南宋の詩人、方岳(ほうがく)の作である。  有梅無雪不精神、 […]
古典落語「竹の水仙」は、江戸時代の名匠・左甚五郎が主人公である。  東海道の神奈川の宿。上方から流れ […]
「山の赤松、海辺の黒松」というのは、だいぶ大雑把な言い方かもしれない。 いずれにせよ日本人が大好きな松は、一木 […]
垣根の垣根の曲がり角。たき火だたき火だ、落ち葉焚き。あたろうか、あたろうよ。北風ぴいぷう吹いている。 童謡『た […]
楓(カエデ)も紅葉(モミジ)も、植物の分類上は同じものであるらしい。葉の切れ込みが深いものがモミジ。浅いものが […]