8月7日、ソロモン諸島ガダルカナル島で開催された第二次世界大戦のソロモン諸島コースト・ウォッチャーらを表彰する式典で、ソロモン島民にコインを贈呈する米国海兵隊第1海兵師団上級曹長第1偵察大隊のジョージ・ヘルナンデス少佐(右)(クリスティーナ・ベイツ下司官/米国海兵隊)

ガダルカナル島の戦い80周年を追悼する式典で米国、同盟国がソロモン諸島に集結

2022年8月上旬、各省の代表からなる米国派遣団がガダルカナルの戦いの80周年を記念し、主催国、オーストラリア、日本、ニュージーランドとの長年のパートナーシップを強化するため、ソロモン諸島のホニアラを訪問した。

ウェンディ・シャーマン(Wendy Sherman)米国国務副長官、アメリカ太平洋海兵隊(MARFORPAC)司令官のスティーブン・ラダー(Steven Rudder)中将、キャロライン・ケネディ(Caroline Kennedy)駐豪米国大使、およびその他のアメリカ軍高官が、第二次世界大戦のガダルカナル・アメリカ記念碑のあるスカイライン・リッジで行われた追悼式典に出席した。 この1時間に亘った式典では、ガダルカナル島で初めて合同軍の旗手が国旗とともに、当時の戦闘に参加した米国の陸軍、沿岸警備隊、海兵隊、海軍の各軍部の軍旗を掲げて行進した。

ラダー司令官は「我々は、犠牲になった人々を忘れないためにこうして集まった」と述べ、さらに、 「[ガダルカナル島の戦いは]ソロモン諸島の歴史を変え、我が国の歴史を変えた。 この機会にソロモン諸島の人々への深い感謝の気持ちを示したい。 彼らは我々が行ったあらゆることに力を貸してくれ、我々の想像を超える苦難を耐え忍んだ。 しかし、こうした犠牲を忘れないと同時に、未来に目を向けることも大切だ。 そして、[アメリカインド太平洋軍(USINDOPACOM)]とアメリカ海兵隊として、将来に目を向けていくことを誓う」と述べた。

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