絵本で解決、幼児教育の悩み 第4話:子供への新たな理解 感想文指導も苦労いらず
日本に住むある中国人の母親は、小学二年生の娘が夏休みの課題をいつまで終わらせないことを見かねて、娘を連れて図書館に行くことにしました。そこで偶然出会った絵本に彼女は感銘を受け、それ以来絵本に夢中になり、平凡で不安ばかりだった子育てが素晴らしい方向に向かったのでした。
これまでにもお話ししたように、小学二年生の娘は国語が苦手で、読書がとても嫌いでした。しかし、夏休みの宿題である読書感想文を書かなければならないために、なんとか母親と一緒に図書館で借りてきた絵本『ねずみのティモシー』を読み終えました。ねずみパパと5人の子どもの家族の様を描いた物語を読んでいる中で、娘がふと発した一言が母親を非常に驚かせたそうです。
誰もが忙しい毎日を生きる現代社会において、物質的な豊富さは真の幸せをもたらさず、近ごろは孤独や孤立が最大の心理問題になっています。作者は、このような現代を生きる親に、子どもが本当に必要としているのは両親の寄り添いであることを理解して欲しいと願い、その思いを絵本に込めたのです。
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