「ものづくり・匠の技の祭典2022」が東京国際フォーラムで2022年8月5日(金)から7日(日)開催されている。(詳細はこちら)
会場には約70の団体・企業のブースが集まり、「衣」「食」「住」「工」及び「伝統工芸」等の分野ごとに分けられ、匠の技を五感で楽しむことができる。
オープニングには小池都知事と祭典サポーターの山之内すずさんが登壇し、「椅子張り」と「建具」の匠が、コロナ禍から「復興」の願いを込め作った「雷門の大提灯」を披露した。
オープニングで小池知事は
「モノづくり匠の技の祭典のリアルでの開催は3年ぶり。匠の実演はモノづくりのすばらしさを余すところなく伝えてくれる。70種の体験プログラムも用意されている」
「日本のモノづくりの持続的な発展のために、若い人々の関心を高めていきたい」と語った。
山之内すずさん 野菜の剥き物に挑戦
オープニングの次は、祭典サポーター・山之内すずさんが東京都日本調理技能士会の匠に教えてもらいながら、日本料理を彩る“野菜の剥き物製作”に挑戦した。
体験プログラムで匠の技を学ぶ
会場には親子連れが多く訪れ、子どもたちが「体験プログラム」に参加し、真剣な眼差しで匠の技体験に取り組んでいた。
匠の技の作品も多数展示
また日本刺繍のブースでは作品も展示されている。絹糸と金銀糸を用い、絹の生地へ優雅な世界を表現する日本刺繍は1000年以上の歴史があるという。長い月日に培われた技が生み出す世界を堪能できる。
日本刺繍紅会の副会長、高橋信枝さんは、刺繍「首里城」の作品を制作した時のエピソードを語ってくれた。
それまで紅会では金閣寺をはじめ、自然遺産である富士山などの作品を出しており、高橋さんは次の刺繍作品は首里城を作る予定にしていた。しかし次の年に、燃えてしまったという。
「沖縄の方にとって、首里城は心の魂、沖縄の象徴であるので、とても寂しくなった。私が首里城の作品を作ると決心し、沖縄の知り合いにその事を伝えたら、喜んでいた」
日本刺繍を通じて、日本人の魂、原点を作品として残したいという高橋さんは「新型コロナの影響で久しくこのようなイベントは開催されなかったが、今回、開催され、久しぶりに人と人とがふれあえたことに感謝したい」と述べた。
「ものづくり・匠の技の祭典2022」は7日まで開催されている。夏休みのおでかけにお子さんと匠の技を体験してみてはどうだろうか。
詳細はこちらのイベントホームページをご覧ください。
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