イギリスのハトが迷子になり、アメリカのアラバマ州まで何千キロも飛んでいったそうです(Shutterstock)

イギリスで伝書鳩が行方不明 発見されたのは大西洋を越えたあの国

英国で伝書鳩が飛行訓練中に迷子になりました。 しかし、彼は故郷のイングランド北東部には戻らず、数千キロの距離をアメリカまで飛んで行きました。 幸いなことに、鳩は地元の住民に発見され、動物保護施設に保護されました。 

ガーディアン紙によると、ボブと名付けられた4歳の鳩は6月、飛行訓練で英仏海峡のチャネル諸島で放された後、10時間以内にイングランド北東部のゲーツヘッドに到着する予定でした。しかしボブは帰ってきませんでした。 

飛び立ってから3週間後、ボブは6437km離れた米国アラバマ州で発見され、モンロー郡アラバマ動物保護施設に運ばれ、保護されています。

(ボブの写真はこちら)

保護施設のスタッフによると、ボブは体重が少ないにもかかわらず、獣医の検査で健康状態に問題がないことが判明したそうです。

スタッフはSNSでボブの飼い主を探そうとしました。 ボそしてブに付けられた独特な足輪を手がかりに、愛鳩家が集うイングランド北部ホーミングユニオンを探し出し、飼い主のアラン・トッドにたどり着いたのです。

トッドは、すでにボブと何度かテレビ電話で会っていました。 米国アラバマ州まで足を運び、英国に連れ帰る予定でした。

トッドは、ボブは飛んで大西洋を渡ったのではなく、船で渡ってアメリカに行ったのではないかと考えていました。 ボブは油の層で覆われていたので、タンカーに乗っていたのかもしれません。

ボブはどんどん元気になっていくので、動物保護施設のスタッフは明らかにボブを大事にしていると言っていました。

伝書鳩は古くから、自分の帰るべき場所を見つけることができることで知られており、 地球の磁場から航法信号を感知する磁気センシングを利用して長距離を飛行することが多いのです。

これまでの記録では、伝書鳩の飛行距離は最大1770 kmでした。

(翻訳:里見雨禾)

 

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