絵の中の時空ーー美術家=物理学者?(八)
では、これらの紫赤色はどこから来たのでしょうか?人が想像して作った色でしょうか?想像と言えば想像ですが、実は、単なる想像の産物ではないのです。
簡単に言えば、人間がこの類の色が見える原因は、スペクトル内の2種類の異なる光の波長、藍紫色と赤色を同時に見たからです。人間の視神経と脳がこの2種類の波長の光を自動的に処理し、合成して「赤紫色」を見たと感じたのです。
このように、人間の脳は自動的に現実と異なる状況を判断することができ、さらには人の感知でさえも、現実的な物理状態に限定されていないのです。
関連記事
太陽系の惑星の軌道 芸術では、絵画は空間芸術に分類されます。西洋絵画では、芸術家たちは様々な絵画技法、光と影の […]
さらにマクロなスケールに触れると、多くの物理公式や科学法則が適用できなくなり、計算しだしたデータが正確でなくな […]
太陽系の中の惑星はほとんど同じ平面で太陽を公転しており、太陽系は天の川銀河の中で独自の動きをしています。では、 […]
空間認識における相対 これまでの内容を読んできて皆さんは、あることに気づいたと思います。それは、視点の基準が変 […]