ある雨の日、「思いやりのある少女に野良犬が助けられる」映像をブラジルのサンタ・カタリーナ州に住む女性が偶然撮影しました。インターネット上で、その心温まる光景が瞬く間に広まりました。
12歳の少女、シベリー・シュティーゲルマイヤーさんが学校からの帰り道、傘をさして一人で歩いていました。すると道端の水たまりで震えている犬がいることに気づき、その犬のために暖かい家を探してあげようと思いました。
近くのアパートに住むマヤネ・ロドリゲスさんは、窓からこの様子を見て、直ちに撮影しました。その映像には、シベリーさんが道端に傘を置き、脱いだコートでその犬を包み、抱きかかえて連れて行く様子が映っています。
(12歳の少女が迷子の犬を救う画像はこちらから)
シベリーさんの母親、レジャネ・シュティーゲルマイヤーさんは、「娘がこの黒い子犬を連れて帰ったとき、全身びしょ濡れで、シャツに血もついていたので、本当にびっくりしました。一瞬、娘が怪我をしているのかと思いました」と語りました。
シベリーさんは、「怪我をして寒さに震え、もう立っていられない様子の犬を見ると、悲しそうな顔で助けを求めているようで、助けてあげたいと思ったの」と話します。
彼女はその犬に噛まれないか、重たい犬を家まで抱えて帰ることができるか、と心配しましたが、結局家に連れて帰ることにしました。
母親のレジャネさんがその後、動物病院に連れて行き診察を受けたところ、怪我はそれほどひどくなく、注意して世話をすればすぐに回復するとわかりました。
「犬のSNSの掲示板や迷子動物専門のページで、犬の状況を投稿しました」と母親のレジャネさんはシェアしました。
一方、ロドリゲスさんはソーシャルメディアを通じて、シュティーゲルマイヤー家と連絡を取ることができ、シべリーさんが救った子犬の動画をネット上で共有したことを伝えました。
インターネットにこの動画がアップロードされると、少女の愛に多くのネットユーザーが感動し、少女の家にペットの服や犬用ベッドなどの品物を送ったり、獣医の診察代の寄付を申し出る人もいました。
それから3日間、シベリーさんたちは飼い主を探しましたが、連絡がなかったため、一家はこの愛らしい犬を迎え入れ、プレティナと名付けました。
実はこの3人家族は以前から動物が好きで、すでに2匹の犬を飼っていました。
「この3匹の犬は仲良しになり、一日中一緒に遊んでいます。この犬を助けて良かった」とシべリーさんは言います。
レジャネさんは、「いつも人にやさしく、動物の命を大切にしましょう!お互いに助けあいましょう」と呼びかけました。
(翻訳・李明月)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。