認知症を効果的に回避するための6つの日常生活習慣
認知症発症の最大のリスク要因は加齢であり、ほとんどの人が65歳以上です。 また、家族歴もリスク要因の一つです。 しかし、この病気の遺伝子が家系にあるからといって、必ずしも将来の子孫がこの病気を発症するとは限りません。
研究により、いくつかの良い生活習慣は、認知症のリスクを減らすのに効果的であることが分かっています。
「Eat This」サイトのブログ記事に心の健康を守るために大切な6つの生活習慣が紹介されています。
運動
1月7日にAlzheimer’s & Dementia誌に発表された研究によると、運動は脳内の保護タンパク質のレベルを増加させるのに役立つことがわかりました。 このタンパク質は、脳細胞間のコミュニケーションに重要な役割を担っています。 この研究では、身体活動レベルが高い人ほど、これらのタンパク質のレベルも高いことが判明しました。 すでに脳にある程度のタンパク質のプラークやタングルがある高齢者でも、体を動かしている人の方がこの保護タンパク質のレベルが高かったのです。 脳内にプラークやタングルが存在することは、認知症と密接に関係しています。
脳をサポートする食品を食べる
飽和脂肪酸や糖分、加工食品を多く含む食事は、心臓や脳の健康によくありません。「心臓に良いことは脳にも良い。健康的なライフスタイルは、アルツハイマー病のような深刻な認知障害を発症するリスクを減らすことができます。たとえ家族にアルツハイマー病の遺伝子があったとしてもです」と、『Keep Sharp』の著者サンジェイ・グプタ氏は言います。
十分な睡眠
昨年4月20日に学術誌「Nature Communications」に発表された研究によると、50歳以上で睡眠時間が6時間未満の人は、老後に認知症を発症するリスクが30%高くなることが明らかになりました。 これらのデータは、中年期の睡眠時間の短さが老年期の認知症リスクの上昇と関連することを示唆している」と研究者は書いています。 専門家は、成人は1日に7〜9時間の睡眠が必要だと推奨しています。
積極的に人と接する
「社会的な交流は、神経組織の成長と脳細胞の生産を促進する要因の一つです」とグプタ氏は言います。 社会的な活動は、脳の新しい細胞の生成を促進する重要な要素です。「社会活動」 の重要性は、以前から知られていました。 社交は、オキシトシンなどの特定のホルモンの分泌を促し、神経組織の成長を促進することが分かっています。
聴覚・視覚の保護
昨年4月7日にNeurology誌に発表された研究によると、視覚と聴覚の両方に障害がある高齢者は、一方の機能のみに障害がある高齢者に比べて認知症を発症する確率が2倍になることが明らかになりました。
そのため、あまり騒がしい場所に頻繁に行かないようにして、聴覚を保護することが大切です。 日常的に騒音のある場所で作業する場合は、イヤーマフを装着して聴力を保護しましょう。 また、視力や聴力は定期的に検査し、問題が生じた場合は早期に対処するように心がけましょう。
タバコを吸わない
喫煙は肺の健康に悪いだけでなく、脳の機能にもダメージを与えます。 ある研究によると、1日15本のタバコを吸うと、批判的思考と記憶力が2%近く低下することがわかりました。 たとえ1日1本でも、長期的に見れば認知能力は低下します。 専門家によると、タバコをやめると、脳の血流がすぐに改善されるそうです。
(翻訳・井田千景)