野菜ジュースは健康にいい? 気をつけるべき5つのこと

野菜果物を多く含む食事は、理論的には健康に良さそうですが、本当にそうでしょうか?

「ジュースは健康的な食生活の一部となりえますが、特にそれらから繊維が得られないため、野菜や果物の代わりになるものではありません」

「そうは言っても、栄養や水分補給はできます。自分でジュースを作るか、できるだけシンプルなジュースを買うのが一番です」と『Healthy、Quick andEasyJuicing』の著者、管理栄養士のダナ・アンジェラ・ホワイトさんは説明します。

では、最も健康的なジュースは何でしょうか?栄養士に聞きました。

ラベルを見る

ラベルに「ヘルシー」と書いてあるからといって、本当に体にいいとは限りません。また、市販のドリンクの多くには添加物が含まれており、せっかくの効果を打ち消してしまうこともあります。

そして加糖には注意しましょう。多くの商品は「グリーン」な野菜の味を補うために、多くの甘味を使用しています。

最後に、栄養素がどれくらい入っているか気をつけること。ホワイトさんは、ジュースの瓶は小さく見えても、必要な栄養素が2食分以上入っているのが普通だと指摘します。

コールドプレスジュースを選ぶ

ロサンゼルスの管理栄養士、ミーガン・ルーズベルトさんは「コールドプレスジュースは低速圧搾機で作ることが多く、熱が発生しないのでジュースの栄養価を保つことができます」と言います。

パワフルな成分を選ぶ

「ウコンなどの成分は、炎症に対抗することができます。生姜は抗酸化作用があり、消化に良いとされています。様々な良い素材をジュースに混ぜることで、これらのスーパーフードの効果を得ることができます」とホワイトさんは言います。

フルーツには確かに体に良いビタミンがたくさん含まれていますが、ジュースはなるべく野菜中心のものにしましょう。ビーツやニンジンなどの野菜は、すでに甘味があります。パイナップルやリンゴなどの果物は、ジュースの「青臭さ」を抑えることができます。

旬の食材を選ぶ

ジュース、サラダ、ボウルに入ったフルーツや野菜など、地元の旬の食材がおすすめです。ホワイトさんは「旬の野菜や果物を使えば、ジュースはもっとおいしくなりますよ」「例えば、涼しい季節には柑橘類やパイナップルが、夏にはスイカが美味しくて爽やかです」と言っています。旬のものを見て、それに合わせてジュースのレシピを考えましょう。

デトックスドリンクは不要

私たちは皆、ジュースの業界の暗黒面を知っています。それらの極端なデトックスダイエットでは、何日もジュースしか飲まないようにさせます。これは不健康なだけでなく、する必要もありません。

「ジュースは普通の食事や野菜や果物の代用にはならず、ビタミン剤と同じようなサプリメントです」とホワイトさんは説明しています。また、本物の野菜や果物は、天然の繊維の状態ですでに解毒作用があるので、ジュースにし、何日もそれだけを飲み続けるのは無駄なだけでなく、苦痛を伴います。

適切な栄養素を含むクリーンなジュースは、ダイエットの良い足しにはなりますが、決してダイエットの基本になるものではありません。
 

この文章はReal Simple誌に「5 Rules for Choosing Healthy Juices」として掲載されています。

(翻訳・里見雨禾)