パソコンや携帯電話などの電子機器は、睡眠環境には置かないでください。(Shutterstock)

「スマホは体から離して眠りましょう」あなたを電磁波から守るために(2)

(前稿より続く)

今や生活には欠かせない機器となった携帯電話やパソコン。

しかし、それらから発せられる電磁波が、健康に影響する可能性が懸念されています。

 

危険因子は1つだけでない

人によっては、その職業環境において過剰な電磁波にさらされることがありますが、人体の健康を損ねる原因は電磁波だけではありません。実際には、環境内の多くの危険因子が複合的に影響するのです。

例えば、専門家によると、カビ菌にさらされることが多い環境はカルシウムチャネルが損傷されやすいなど、その健康被害を受けやすくなるそうです。

また、遠い昔に、歯科で虫歯につめたアマルガム(水銀の詰め物)が、カルシウムチャネルへの影響の原因になる可能性も排除できません。

 

「精子損傷」の可能性も

携帯電話(スマートフォン)をはじめとする機器から放出される電磁波による被曝の第一の症状は、睡眠障害であることはぜひ記憶しておいてください。

もし、この症状が出たら、あなたが持っているスマホの電磁波が原因かもしれません。

それに続く症状としては、頭痛、集中力の低下、不安感、記憶力の低下などがあります。

驚くべきは、電磁波による「精子の損傷」への可能性も否定できないことです。

近い将来、父親になろうとしている男性のポケットに入っている携帯電話は、今後、調査研究すべき重大なテーマになるかもしれません。

世の男性は、携帯電話をズボンのポケットに入れたままにしていたら、それは「遺伝子ロシアンルーレットで遊んでいる」ことを理解する必要があります。

それを知らずに遊ぶ彼らは、もとは良い遺伝子を持っているかもしれません。

しかし、携帯電話が発する電磁波がその良い遺伝子をランダムに転覆させるとすれば、今から無関心ではいられなくなるはずです。

 

マグネシウムの補給

では、以上に述べたような、機器の発する電磁波から自身の健康を守るために、どうすれば良いでしょうか。

実行可能な方法として、次の2つを挙げます。

それは「マグネシウムの補給」と「電子機器から離れた睡眠」です。

先述のマーティン・バウアー博士らは、マグネシウムが天然のカルシウム遮断剤であることを発見しました。

体内のマグネシウム濃度が低いと、カルシウムチャネルが過剰にはたらきます。

つまり、それはカルシウムチャネルが興奮している状態であり、神経系に何か重大なことが起きているというシグナルですので、これは警戒すべきです。

私(筆者)が取材した多くの医師は、もっとも直接的に脳幹や脳に入ることができる、トレオン酸マグネシウムの補充を勧めていました。現在の研究では、このサプリメントは脳の神経接続を助けることが分かっています。

 

スマホは「体から離して眠る」

次に、「電子機器から離れた睡眠」を今夜から実行してほしいのです。

サリヴァン氏は、「とにかく睡眠中に、パソコンや携帯電話などの電子機器を身近に置かないことです。これらの機器は、睡眠を破壊し、メラトニン産生と睡眠の深さに影響を及ぼすのです」と注意を促します。

それでは、ご自身の寝室を思い出してください。

携帯電話のアラームを目覚まし時計にして、枕元に置く人が多いのではないでしょうか。

あるいは、ベッドサイドの卓上に置いて、一晩中充電しているのではないでしょうか。

そうだとすれば、あなたが日中愛用しているその機器は、あなたの睡眠を妨げ、健康を損ねる重大な原因になっているかもしれません。

良質の睡眠は、あなたの健康維持と子供の成長に、最も重要な要素です。

就寝前、スマホは電源をoffにするか、別の部屋へ移してください。

少なくとも、部屋のなかで、あなたのベッドとは反対側の、できるだけ離れた場所に置いてください。

スマホなどの機器との距離が2倍になれば、電磁波の被曝量は75%減少すると言われています。

最後にもう一つ、ご注意を申しておきましょう。

電話を利用するとき、手に持つことはやむを得ないとしても、「顔に携帯電話をくっつける」のは避けてください。理由は、すでに述べた通りです。

(翻訳編集・鳥飼聡)

関連記事
親に何かを見せたかったり、何かを伝えたいとしているときに、子供にかまわず携帯電話に夢中になる親。 みなさんこのような光景を目にしたことがありませんか。
日本では「エレクトロニック・ハラスメント」は馴染みのない言葉だ。しかし、中国当局は、幹部らの汚職行為を告発した一般市民への報復措置として、これらの非致死性兵器を使って精神的な苦痛を与えている。
日本以外の国では、屋外から室内までの間に明確な境界や高低差がないので、はきもの(靴または沓)を履いたままベッドのある寝室まで入っていたわけです。
現代社会の人は、1人1台のパソコンをもち、さらには複数台のスマートフォンやiPadを持っており、それらの機器は、仕事や交友に欠かせないアイテムになっている。しかしそれらの電子機器が健康に与える影響はどうだろうか?
今では、私たちの仕事や生活に不可欠なツールになっている携帯電話、タブレット、パソコンなどの電子機器。しかし、以 […]