髪を洗った後にドライヤーで乾かすと、水分が長時間残って健康に影響するのを防ぐことができます。 (Shutterstock) 

シャンプーの後、髪の自然乾燥には要注意! 髪を傷めないで髪を乾かすには

毎日ドライヤーを乾かすと、髪が痛みそう!でもこれからお話しする髪を乾かす4つのポイントに注意してみてください。

実は洗髪後にブローをしないのは、頭皮によくありません。

濡れた髪を自然乾燥させることが髪を守ることになると考えて、シャンプー後にドライヤーを使うことを嫌う人もいます。

実はこれ、頭皮に長時間水分が残ってしまい、頭痛や肩・首のコリ、さらには睡眠障害につながることもあるのです。このことについては臨床例も多く、アレルギー性鼻炎が悪化した患者が、髪をブローする習慣をつけたら劇的に改善したこともあります。

むくみがちだったり冷え性など湿気の多い体質の人は、頭皮を乾燥させるように、より気をつける必要があります。

一昔前の人は「頭皮を乾かさないと頭痛になるかもしれない」と言ったものです。頭痛は関節リウマチのようなもので、気候や季節の変化に影響を受けることがあります。

長い間、髪を乾かさずにいると、蓄積された湿気が頭皮だけでなく、経絡を通じて体にも影響を与え、婦人科系の疾患や全身の痛みまで引き起こす可能性があります。

また、湿度の高い頭皮環境では、細菌が繁殖しやすくなります。つまり髪をブローすることは、健康にもとても良いことです。

 

洗髪後、ブローをすると健康に良い。 (Shutterstock)

 

髪を傷めずにブローする4つのコツ

では、髪を傷めずにブローする際の注意点は何でしょうか?

1. ブローする前に、タオルで髪をざっと乾かします。完全に濡れた髪を乾かすのには時間がかかり、頭皮や髪を傷めることがあります。

2. あまりドライヤーの熱を熱くしないで下さい。温度は50度から60度くらいが適当です。また、高温と低温を交互に用いて乾燥させることもよいことです。

3. ドライヤーは頭皮に近づけすぎず、15cm以上離してください。

4. ブローするときは温風を髪にまんべんなくあて、一箇所に固定しないようにしましょう。ドライヤーの風が一箇所に10秒間あたると、頭皮にダメージを与えることがあります。

ドライヤーでブローするのはささいな事だと思いがちですが実は侮れません。正しく髪をブローすることは、日常生活で健康にもとても役に立ちます。

(翻訳・李明月)

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